お笑い界だけでなく、芸能界でも一大勢力を築いている芸能プロダクション・吉本興業。明石家さんま(68)、ダウンタウンといったお笑い界の“トップ”をはじめ、千鳥、かまいたちといったベテラン、「M-1グランプリ2023」王者の令和ロマンの若手まで、あらゆる世代で人気芸人を送り出している。
100年以上の歴史を誇り、テレビ局との太いパイプを持つ吉本興業だが、最近ではさまざまな事情から吉本を離れ、自分の身一つで再出発する人気芸人の姿も。所属時より勢いを増す人もいれば、露出の機会が減ってしまった人もいる。
そこで本誌は「吉本を辞めた後も成功していると思う芸人」「吉本を辞めて失敗したと思う芸人」をテーマに20代~60代の男女500人を対象にセルフアンケートツール「QiQUMO」を利用して調査を実施。ここでは、「成功していると思う芸人」についての結果を公表する。
まず第3位に選ばれたのは極楽とんぼ・加藤浩次(55)。吉本へは’89年に入社し、’96年からスタートした『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)のレギュラーメンバーとなると、一躍人気芸人に。
芸人としての卓越したトークスキルを活かし、『スーパーサッカー』(TBS系)、帯の情報番組『スッキリ!!』(日本テレビ系)といった番組で司会を務めた。また、俳優としても『人にやさしく』(フジテレビ系)や『ブラックジャックによろしく』(TBS系)といった数々の人気ドラマや映画に出演するなど、マルチな才能を随所で発揮。
’19年10月に吉本を離れ、エージェント契約を締結するも、’21年3月末に契約を終了して以降は、個人事務所「82style」を立ち上げ活動している。
『スッキリ!!』は昨年3月に惜しまれつつ終了したが、現在も3本のレギュラー番組を抱え、特番でMCを務めるなど、吉本所属時と変わらぬ輝きを放っている。アンケートでは、今も順調に活動を続ける姿を評価する声が相次いだ。
「いまだに多数のレギュラー番組を持っているから」
「よく見るテレビやしっかりとした番組をやっているイメージが1番強かったから」
「朝の番組での長期的な司会をはじめあちこちでの司会が目につくから。本来のお笑いの仕事よりも違う仕事が多いのが近年あちこちで目立つ」
続いて第2位に選ばれたのは、ハリセンボン・近藤春菜(41)。NSC(吉本総合芸能学院)東京校で、相方の箕輪はるか(44)と出会いコンビを結成し、’04年にデビューすると、初年度にして「M-1グランプリ」の準決勝に進出するなど、いきなり頭角を現した。自身の持ちネタである「角野卓造じゃねえよ!」や2人のキャラクターもあって、たちまちバラエティ番組から引っ張りだこに。
ともに多数のレギュラー番組を抱え、近藤は’16年から『スッキリ!!』のサブ司会を務めるなど、MCとしても活躍している。また、交友関係も広く、吉高由里子やPerfumeの西脇綾香など数々の女性有名人ともプライベートで親しいことでも知られている。
昨年12月末をもって吉本との所属契約を終了し、今年1月からはベッキーらが所属するGATEに移籍。現在も『モニタリング』(TBS系)など人気番組への出演をコンスタントに続けている。退社後もマルチに活躍する姿を応援する声が多かった。
「どんな人とも共演していてやりとり、コミュニケーションが盛んなイメージがある」
「モニタリングや、ハマダ歌謡祭など、様々なゴールデンのレギュラー番組を受けもっており、存在感もあるから。また、角野卓造じゃねーよなど、持ちネタも安定して使っているから」
「マルチに活躍しているイメージ」
そんな2人をおさえて、第1位に輝いたのはピン芸人のなかやまきんに君(45)。’00年にNSC大阪校を卒業すると、高校時代から熱心に取り組んでいた筋トレを活かしたハイテンションな芸風で、その名の通り“筋肉芸人”として注目を浴びる。
「R-1グランプリ2006」では決勝に進出するなど芸人としての確かな実力に加え、肉体を活かし、『SASUKE』や『最強の男は誰だ!壮絶筋肉バトル!!スポーツマンNo.1決定戦』(ともにTBS系)に出演し、好成績を残すなど、バラエティ界を席巻。
‘06年と’08年にアメリカへの2度の筋肉留学をし、’11年に東京進出を果たすと、芸人だけでなく留学の成果を活かしボディビルダーとしても本格的に活動し、実際に数々の大会で見事な成績を残している。
海外進出などに注力するため、‘21年12月末に吉本とのマネジメント契約を終了して以降はさらに人気が加速。「洋服の青山」「花王のバブ」など人気企業のCMに多数出演するだけでなく、キャラクターを活かした内容がたびたびネットでバズっている。また、’16年から始めたYouTubeチャンネルも現在は250万人以上の登録者を抱えており、そこで発信される筋トレ情報のファンも非常に多い。
退社したあとも勢いを増すいっぽうのきんに君だけに、アンケートでの好感度も抜群だった。
「YouTube活動でより広い層にトレーニングの知識等を発信しているから」
「自分をプロデュースする力があり、CMなど吉本在籍時には無かったほど多くの仕事を獲得している」
「世界的に活躍しているイメージがある」
「アプリとコラボしたりテレビに出たりCMに出たりYouTubeをしたりと様々なことをしていて、さらにそのほとんど全てが好評だから」