7月26日開幕のパリ五輪に向けて、現地で取材する各テレビ局の女性アナウンサーたちも国内の事前取材に奔走中。なかにはビッグイベントへの起用をきっかけに社内評価を上げたいと目論む人気女子アナもいる。在京テレビ局関係者は言う。
「現場でよく見かけるのは日本テレビの小髙茉緒アナ(25)、テレビ朝日の安藤萌々アナ(26)、住田紗里アナ(29)、桝田沙也香アナ(31)、フジテレビ・佐久間みなみアナ(26)が多いですね。選手へのインタビューだけでなく、囲み取材では必死になってメモしたり、時にはカメラマンの荷物を代わりに持ったりとスタッフの一員としての役割を果たしていますね」
現地では限られた人数でしか取材できないため「お高くとまっている女子アナはまず要らない。画面に映らなくても泥臭く動ける女子アナは重宝される」(前出・在京テレビ局関係者)という。
そんな女子アナ勢の1人がスポーツニュース番組『S1』でキャスターを務めるTBSの入社6年目、近藤夏子アナウンサー(27)。局を代表して今夏のパリ五輪キャスターとして現地に派遣される。
「22年4月から『S1』を担当して国内外のスポーツ中継のキャスター、現地リポートに関わることが多くなりました。昨年のWBCの現場では取材に対して消極的なあまり、局スタッフから叱責を受けることもありましたが、今回の五輪は本人にとって“リベンジの場にしたい”と燃えています」(TBS関係者)
アスリートたちや競技団体関係者からの彼女の評価を聞いてみると概ね「人当たりがいい」と好評を得ている一方で、社内評価は違うという。
「あまりにも素直過ぎて、すぐに人のことを間に受けて言動してしまう性格が足を引っ張っているそうで、“看板アナ”までのポジションには到達していません。本人も、社内外の評価のギャップには悩んでいるそうです。今回の五輪中継で“背水の陣”を敷き、社内評価を上げて、来年の世界陸上東京や28年のロス五輪までは『スポーツの最前線に携わり続けたい』と意気込んでいます。五輪取材現場でも携帯に取材した内容を熱心にメモする機会が増えましたね」(前出・TBS関係者)
会社員として自らの立場は自分で築いていかなければ、今やどのテレビ局もアナウンサーを他部署に早々に異動させることが増えた。
「TBSも例外ではなく、近藤アナには今回の五輪中継で結果が求められている」(前出・TBS関係者)という。パリは“リベンジの場”となるか――。