東京都知事選で2位に食い込んだ石丸伸二氏(41)のメディア対応が波紋を広げている。
7日に投開票された都知事選では、現職である小池百合子氏(71)には及ばなかったものの、小池氏の対抗馬とみられていた蓮舫氏(56)を約40万票も上回る躍進ぶりを見せた石丸氏。
一方で投開票後の選挙特番での出演者からの質問に対し、嘲笑を浮かべながら論破するスタイルが”パワハラ・モラハラに近い”などと物議をかもしている。
「しかしながら、事実上の小池氏と蓮舫氏の一騎打ちと見られていたところでの2位は驚きの一言。石丸さんの政治家としての力量は未知数ですが、SNSを駆使した無党派の若者を取り込んだのは事実。
今回の知事選で知名度は全国区となり、今後は国政の進出も期待され、”石丸新党”などという声も出ているほどです」(永田町関係者)
さらなる飛躍が期待される石丸氏だが、テレビ局の報道関係者はどう見ているのか。
「正直、あれでは使えないですよね。スタッフもスタジオに呼ぶのを困っています」
こう話すのは、在京キー局の報道番組プロデューサーだ。
「我々、報道番組として例えばコメンテーターが率直に質問しても、きちんと質問に対して答えてもられないというのが一番困るんです。揚げ足取りというか、あれではバカにされているといっても過言ではありません。
仮にスタジオに呼んだとしても盛り上がらないし、何より無駄なやり取りが多くなるため、尺(時間)も長くなってしまう。そういった意味では、テレビ的にはあまり出したくないキャラクターと言っていいでしょう」
意外にもテレビなどのメディア出演以外は、石丸氏の語り口調はソフトだという。
「街頭演説などでは自分を支援してくれる有権者に対し、演説もゆっくりと語りかけ、時間も無駄にかけないからファンになってしまう人も多い。ある意味、”演歌歌手の地方営業”に近いノリで、今でいう”推し活”としてハマってしまう有権者が出てきたのでしょう。
それだけに、もうちょっとテレビでも上手く対応して我々メディアを味方につけた方が、今後につながるのでは、と思うのですが……。あれではテレビで応援してきた石丸ファンも決して気持ちいいものではないと思うし、このままだと人気は長続きしないのではないでしょうか」(前出・キー局報道プロデューサー)
今後は国政進出も期待される石丸氏だが、今のスタイルを貫いていくのだろうか。