「五輪を夢みて、トレーニングを頑張っていた。軽率な行動を反省しているかと思う」
こう語ったのはパリ五輪女子代表の宮田笙子選手(19)が所属する順天堂大学体操競技部の監督で日本代表コーチでもある原田睦巳氏。
7月19日に日本体操協会が緊急記者会見を開き、宮田選手の喫煙と飲酒が発覚し、日本体操協会代表選手の行動規範に違反したためパリ五輪への出場を辞退することとなったと発表した。
JOCによると、6月末から7月にかけて、喫煙をプライベートの場で1度行い、飲酒をナショナルトレーニングセンターの選手宿舎内で行っていたという。
不祥事による五輪への出場辞退という史上初のケースとなった宮田選手。地元での評判は――。宮田選手の実家は京都の歴史のあるお寺。その近くに住む女性に話を聞いた。
「たばこを吸うなんて聞いたことないですよ。いつも元気で、沈んだりしているところを見たことない本当にいい子さんやった。ご両親もちゃんとした人で、未成年にたばこなんか吸わせるようなことはしない人。たから近所の人らはみんな応援していました。
私なんか笙子ちゃんが赤ちゃんの時から知っているのに……。残念やわ。地団駄踏んで残念やわ。なんでそんなことになってしまったんやろ……。いい人の見本みたいな家族やったのに」
さらに本誌は、宮田の祖母から話を聞くことができた。
――宮田選手のご両親はいまどちらに。
「昨日のうちに、2人で、あの子を東京に迎えにいきました。両親は今、家にはいません。いつ戻ってくるかもわかりません。かわりに私が留守番に来ているわけです」
――笙子さんから連絡とかはありましたか。
「私はぜんぜんタッチしていませんので、わかりません」
――たばこを吸われている兆候とかは。
「いや、私はいつも一緒にいたわけでもないですし、ちょっと今留守番にきただけなので……。だけどもったいないねえ。親もね、大変ですよね」
――ご両親も笙子さんを応援していた。
「そりゃそうです。 あの子の兄やなんかも、みんなが協力してね、応援していましたから」
祖母や近所の人の期待を裏切ってしまった“軽率な行動”を宮田選手は後悔していることだろう――。