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「カウンターに座っていらっしゃる女性が柏原芳恵さんだとすぐにわかりました。ハイボールを飲んでいて、お店にも慣れた様子でしたね」(居合わせた客)

 

7月中旬の夕方、東京都内にあるセレブマダムたちにも人気の百貨店に入っているすし店で、食事を楽しむ1組のカップルの姿があった。黒のロックTシャツを着た女性は歌手の柏原芳恵(58)。彼女の隣に座る男性はカジュアルな装いで、頭に巻いたピンクのバンダナが目立っていたという。

 

「男性の方は柏原さんよりもかなり年上に見えましたが、オーダーした煮魚や酢の物などを『ここがおいしいんだよ』などと言いながら取り分けてあげていて、とても仲がよさそうでした」(前出・居合わせた客)

 

店員やまわりの客とも気さくに会話をしていたというこの男性。彼は、これまで柏原との内縁関係が報じられてきた“年上夫”のA氏だった。柏原はオーディション番組『スター誕生!』(日本テレビ系)でグランドチャンピオンに輝いたことをきっかけに’80年6月に『No.1』でデビュー。同期の松田聖子(62)、田原俊彦(63)らとともに、’80年代のアイドルブームをけん引した。’86年10月、かねて柏原のファンであることを公言されていた天皇陛下(当時は浩宮さま)がリサイタルを訪れ、彼女へ東宮御所に咲くバラ一輪を贈ったことは当時大きな話題になった。

 

「柏原さんはそのバラをドライフラワー加工し、家宝にしているそうです。いまも毎朝『いってきます』と語りかけているとか」(芸能関係者)

 

デビューから10年後の’90年に出会ったのがA氏だった。

 

「柏原さんは映画の撮影のために訪れた香港で、当時アクション監督兼俳優を務めていたAさんと知り合いました。その翌年、日本と香港の合作映画『メイプル・オン・ファイアー』の2カ月の撮影の間に恋に落ちたのです」(前出・芸能関係者)

 

A氏は柏原より22歳年上。さらに当時は中国籍の妻と子供がいる立場だった。香港の芸能誌が2人の関係を報じると、日本でも“不倫略奪愛”と、大騒ぎになった。

 

「やがて、Aさんは柏原さんを追うようにして日本へ。ほどなくして柏原さんと一緒に、彼女が都内で購入した豪邸で暮らすようになりました」(前出・芸能関係者)

 

柏原はA氏と出会った翌年、自身の個人事務所「オフィス ヨシエ」名義で約4億6千万円のローンを組んで一軒家を購入している。

 

「家を購入した当初は柏原さんが1人で暮らしていましたが、いつからかAさんの姿を頻繁に見かけるようになりました。近所では2人のことを夫婦同然と見ています」(柏原の近所の住人)

 

テレビなどで頻繁に「家事をやらない」などと発言してきた柏原。以前の本誌インタビューでは、次のような発言もしている。

 

《(ゴミ出しなど)考えたこともなかったです。気がつくといつもキレイになっています。スタッフに感謝しなければなりませんね》(’16年5月10・17日号)

 

A氏は’93年11月に「オフィス ヨシエ」の取締役にも就任。柏原の自宅周辺で目撃されるようになったのとほぼ同時期だった。そして、マネージャーとして仕事面でも支える存在になった。それから30年以上にわたり、公私における二人三脚で長い年月を過ごしてきた2人だったが、10年ほど前に大きな苦難に直面することに。’15年ごろ、すでに70歳を過ぎていたA氏が体調を崩し、白血病を患ったと報じられたのだ。

 

「Aさんは1年ほど入院していたみたいです。連日、かいがいしく病院に通う柏原さんの姿が目撃されていました」(前出・近所の住人)

 

そのかいあって、A氏は無事に退院し、その後自宅療養生活となった。

 

「何度か入退院を繰り返したそうですが、ヘルパーさんに頼ることもなく、柏原さんがAさんの介護をしていたと聞いています。そのころから、苦手な家事も自分でするようになったとか」(前出・近所の住人)

 

’22年11月には『女性セブン』が、仕事をセーブしながら送る柏原の「献身介護の日々」を報じている。9年に及ぶ介護が実った結果なのだろう。A氏が傘寿を迎えるなか、最近では“すし店デート”のような時間を過ごせているようだ。

 

「2人で旅行にもよく出かけているそうです。Aさんが車を運転して、一緒に外出する姿も目撃されています」(柏原の知人)

 

冒頭のシーンのすし店のカウンターにあった仲むつまじい様子は、病いを克服した万感の思いが醸し出しているのだろう。さらに、不動産登記によれば、柏原は昨年のうちに、豪邸のローンを完済している。2人の近況について話を聞くため、本誌は7月下旬に自宅近くでA氏を直撃した。装いは柄入りのTシャツにハーフパンツ姿。この日もうだるような暑さだったが、体調管理のためでもあるのだろう、A氏はマスクを着用していた。

 

本誌記者が「おはようございます。Aさん、お話を――」と声をかけたところ、A氏は、

 

「違います」

 

とだけ語るとすぐに歩きだし、その後も取材に応じることはなかった――。

 

公の場で認めたことこそないが、これまで長い間絆を育んできた2人。柏原は来年歌手デビュー45周年、その翌年には還暦を迎える。一時代を築いたアイドルは、最愛の人の存在を支えにして、これからも新たな輝きを見せてくれるに違いない。

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