8月19日、『週刊少年ジャンプ』のYouTubeチャンネルで、同誌で連載中の漫画『呪術廻戦』が残すところあと5話で最終回を迎えることが発表され、波紋が広がっている。
同作はコミックスのシリーズ累計発行部数が9000万部を超える超人気作で、『週刊少年ジャンプ』の看板漫画であった。8月5日には、同じく看板漫画であった『僕のヒーローアカデミア』の連載が終了したばかり。
20年5月には社会現象にまでなった『鬼滅の刃』が終了し、同年7月にも漫画『ハイキュー!!』が完結しており、10年代に連載をスタートし、『週刊少年ジャンプ』を引っ張ってきた人気作が軒並み誌面から姿を消すことになった。
新陳代謝が激しい近年の『週刊少年ジャンプ』。そこで今回、本誌は30代~40代の男性を対象に、14年以降に完結したジャンプ作品のなかから「終わり方がイマイチだったと思う作品」についてアンケートを行った。その結果を発表する。
【以下・ネタバレを含みます】
まず3位に選ばれたのは『BLEACH』。霊感を持つ高校生の黒崎一護が死神・朽木ルキアと出会い、死神の力を譲り受け悪霊と闘うストーリーだ。
01年から16年まで15年間連載された同作。ストーリーが進んでいくなかで、キャラクターたちの強さがインフレし、収拾がつかなくなっていると感じた読者が多くいたようだ。
《終盤キャラクターのインフレが激しく、話もよく分からない感じになっていたから》
《途中あたりからの付け足した設定が多く強さの関係もバラバラだった》
また、55巻から74巻にわたり描かれた最終章の千年血戦篇が不評のようで、《最終章が冗長だった》《話の終わり際の内容がわかりにくくモヤモヤ感を感じた》などの意見もあがった。
2位は『鬼滅の刃』。鬼に変えられてしまった妹を救うために主人公である竈門炭治郎が鬼狩りの組織・鬼殺隊に入り、奮闘する物語だ。
大人気作品ながら全23巻で終了しており、もう少し物語のテンポを落としてよかったのではないかという意見がみられた。
《展開を急ぎすぎた感じがする》
《詰め込み感がすごかった》
また、大正時代が舞台であった同作は最終回で、いきなり現代にとび、主人公の子孫と思われるキャラクターや輪廻転生した登場人物の姿が描かれた。この物語の締め方に対して、違和感を覚えたファンがいたようだ。
《最後の世界がちょっと余計に感じた》
《時代が近代になり、ストーリーとしての意味がわからないから》
そして、1位に選ばれたのは『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。派出所勤めの警察官・両津勘吉が個性豊かな仲間たちとともに、ドタバタを繰り広げるギャグ漫画だ。
基本的に一話完結のスタイルで、76年から40年間休まず連載していたこともあり、漫画が終わってしまったこと自体に不満を漏らすファンも多かった。
《終わってほしく無かった》
《もっと続けて欲しかった》
《終わること自体、納得出来なかった為》
“超”長期連載を締めくくる最終話は、読者からアンケートをとらずに作られたランキング企画「こち亀復活キャラベスト10」を作中で発表するという内容。最後までギャグに徹していたのだが、その終わり方に納得がいかなかったという声もあがっていた。
《もっといい感じの終わり方はなかったのかなと思ったから》
《最終回っぽくなかった》