9月30日の夕刻、乗用車から都内の住宅街に降りた新原浩朗・元内閣審議官(65)の手には、赤・白・黄の花々が幾重にも集められた花束が握られていた。その新原氏を自宅から出迎えたのは、妻である女優・歌手の菊池桃子(56)。この日は新原氏の内閣審議官としての最後の出勤日だった。
2019年11月に発表された二人の結婚は、霞が関では「小泉進次郎と滝川クリステルの結婚以上の衝撃」と言われた。全国紙政治部記者は語る。
「新原さんは、‘84年に通商産業省(現・経済産業省)に入省し、その後は首相秘書官や内閣府政策統括官、経済省経済産業政策局長などを歴任してきました。岸田内閣が発足した’21年には、目玉政策である“新しい資本主義”の策定に関与し、経産省から内閣府に転じました。それ以降、2年の勤務延長を経て今回の退職に至ったのです。
新原さんは経産省にいたころから“将軍”と呼ばれるほどの猛烈な働きぶりで有名でした。時には後輩や部下がその勢いについていけないほどだと聞きます。そんな政界の仕事人だった新原さんが、かつてアイドルとして爆発的な人気を誇った菊池さんと結婚したのですから、霞が関の驚きようはただならぬものでした」
菊池との結婚後、“人当たりが丸くなった”と言われている新原氏。かたや菊池から見た新原氏との結婚生活はどのようなものなのか。スポーツ紙記者はこう明かす。
「これまで菊池さんは、新原さんの仕事の影響で、週末のみ同居という“週末婚”生活をしていたそうです。限られた時間しか過ごせない二人でしたが、週末には神社に一緒にお参りしたり、アウトレットに行ったりするなど、幸せな結婚生活を謳歌していたようです。
菊池さんは、毎年Instagramで結婚記念日の11月4日に夫の新原さんについての投稿をしています。昨年の記念日には、映像演出や出し物が楽しめるフランス料理店に連れて行ってもらったそうで、『素敵な経験をさせてくれて、心から、ありがとうございます』と感謝を伝えています」
「新原さんの退職の少し前から、二人は本格的に同居生活を始めたようです」と芸能事務所関係者は明かす。
「菊池さんはライフスタイルの変化が嬉しかったのか、9月28日に放送された『菊池桃子のライオンミュージックサタデー』(文化放送)では、家庭内での新原さんとのやり取りについて話していました。
菊池さんは『うちの主人が夜中にベーコンを生で食べているんです』と明かし、『ウインナーも生でそのまま食べるんです。冷蔵庫に買っておいたものが夜中のうちに減っているんですね。しかもフライパンを使った形跡がないんです』と、新原さんとの“のろけ話”をしていたのが印象的でした」
以前から、菊池の“政界進出”の可能性が取り沙汰されている。2015年に当時の安倍政権が設置した「一億総活躍国民会議」の民間議員に起用され、これが二人の出会うきっかけとなったという。また菊池は、2016年には文科省の初等中等教育局の視学委員に就くなど、政府関連の仕事に積極的に取り組むようになっていた。
「この当時から、自民党内では“菊池さんを国会議員の候補者にしてはどうか”という話をよく聞くようになりました。2016年には“参院選で自民党が熱視線”などとも報じられています。2019年の参院選の際にも候補として具体的な打診があり、菊池さん本人から断られた経緯があったと聞きます。
菊池さんは、前の夫と離婚した2012年に大学院で政策学の学位を取得し、大学の客員教授やキャリア権に関するNPOで活動を続けています。いまも自民党内では期待の声が上がっているのです。
来年には参院選もあり、再びアプローチする動きも出てくるでしょう。菊池さんが参院選に出馬すれば、“新原さんが政策面のサポートをしてくれるのでは”という声も聞きます」(自民党関係者)
本誌記者は、二人の同居生活と菊池の政界進出に関して話を聞くために、菊池本人に取材を申し込んだが、彼女は何も答えようとはしなかった。
10月10日に『週刊新潮』が報じた有名作曲家とのトラブルに対し、記事内容を否定して「法的措置を検討」するという声明を発表している菊池。その声明にも新原氏の見解が明記されている。
《(新原は)あくまで万一ですが、本記事が、この官民の取り組みに対する妨害を意図しているとすれば、芸能事務所、演者、レコード会社を含め、この業界で働かれている方すべての方に望ましくないことと申しております》(菊池桃子公式Instagramより)
今後、新原氏は“将軍”ではなく、“軍師”として菊池を支えていくのかもしれない。