裏金問題によって今度の衆院選で党から非公認となった自民党の萩生田光一元政調会長(61)。選挙の行方が危ぶまれるなか、人気論客とのやり取りが波紋を呼んでいる。
ことの発端は、実業家のひろゆきこと西村博之氏(47)が10月6日、Xに《統一教会で、教会長と一緒に信者に説教をしたり、「一緒に日本を神様(教祖・文鮮明)の国にしましょう」と言ってた自民党の萩生田光一議員が、衆院選挙で非公認になる模様。統一教会とズブズブな議員が認められないのは当然だよね》と投稿したこと。
これに対し、萩生田氏の事務所が運営する公式Xは、《事実無根の情報を含んでおり、当方の名誉を著しく毀損するものです》と反論し、名誉毀損および業務妨害に該当する可能性があるため《もし、該当する投稿が直ちに削除されない場合、法的措置を含む対応を検討せざるを得ません》と厳重に抗議した。
しかし、ひろゆき氏は一歩も引かず、7日に《事実と異なる部分の指摘がないので、何を削除したら良いのかわかりません。萩生田議員の記憶力は統一教会会長と自民党本部で面会した写真があるのに「記憶がない」というくらいで当てになりません》と萩生田氏を挑発。
さらに、立憲民主党の小沢一郎衆院議員(82)が5月28日にXで萩生田氏について《長年にわたり自民党の統一教会との窓口を務め、選挙で徹底的に世話になってきた。信者の前で「一緒に日本を『神様』の国にしましょう」と絶叫。巨額裏金議員でもあるこの人、本来党役職停止なのに》などと、ひろゆき氏と同様の投稿をしていたことを引用した上で、
《おいらが書いたものと同じ内容を小沢一郎議員が載せています。萩生田議員は、 『該当する投稿が直ちに削除されない場合、法的措置を含む対応』と、おいらには強気に出るのに、小沢一郎さんに対してはだんまり。一般市民は脅したら、言うことを聞くからですか?》と萩生田サイドの対応の矛盾を指摘するなど、徹底抗戦の構えを見せた。
萩生田サイドは法的措置も示唆していただけに、ひろゆきの反論により厳しい措置を取るかと思いきや……。
9日、萩生田氏事務所のXが、矛盾を指摘したひろゆき氏のポストを引用して《先日は丁寧さに欠ける投稿をしてしまい失礼いたしました》と謝罪し、小沢氏の投稿は知らなかったと釈明。”神様の国”発言などの内容は否定しつつ、《250万超のフォロワーを誇るひろゆきさんにおかれましては、その影響力の大きさから「双方の主張が異なる事案」について投稿される際には是非多角的な視点からご判断いただければ幸いです》と下手に出て”白旗”を挙げたのだ。
ひろゆき氏に事実上”屈して”訴訟は引っ込めた萩生田氏。しかし、同氏が指摘した旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)とのつながりが事実無根であるならば、”裁判で白黒つけるべき”といった声がXでは多く上がっている。
《法的措置は辞めた? 事実関係を明らかにするなら裁判した方が良いと思います》
《これはダサい。「公党議員の事務所がスラップ訴訟をちらつかせて公然と脅しをかける」なんて悪代官仕草全開だったくせに》
《いやなんで謝ってんの 事実と違う投稿なら謝らんで抗議しろよ、それで小沢一郎にも抗議すればいい》
《法廷でやってほしい 法廷で噓をつかないと宣誓をしてから証言をして欲しい》
《小沢一郎にも裁判したらいいだけじゃん? ビビるなよ》
《法廷で白黒つけるのをみんな待ってるよ》