10月12日に放送された『キングオブコント2024(以下、KOC)』(TBS系)の決勝。史上最多となる3139組がエントリーし、厳しい予選を勝ち抜いたファイナリスト10組が渾身のネタを披露した。三つ巴のファイナルステージで頂点に立ったのは、コンビ結成16年目のラブレターズ。優勝賞金1000万円を手にし、17代目王者に輝いた。
いっぽう例年と異なったのは、昨年まで審査員を務めたダウンタウン・松本人志(61)の不在だ。
松本は昨年12月に『週刊文春』で性加害疑惑が報じられ、発行元の文藝春秋などを相手に名誉を棄損されたとして東京地裁に提訴。裁判に注力するため、今年1月から活動休止している。
KOCでは松本の代わりにシソンヌ・じろう(46)が審査員を務め、松本が例年座っていた向かって右端の審査員席には東京03・飯塚悟志(51)が座った。さらに注目を集めたのは、司会を務める浜田雅功(61)の“異変”だった。
これまでのKOCでは、審査員席でボケる松本にツッコミを入れることが多かった浜田。しかし、今大会では審査員をイジるなど自ら笑いをとり、会場を盛り上げていたのだ。
例えば、1stステージのトップバッターを務めたロングコートダディの採点時に、審査員のかまいたち・山内健司(43)に再び感想を求めた浜田。「え、え、え? 2周目?」と驚く山内に、「行け」と指示するように視線を送る表情がカメラに大きく映し出されていた。その後も、山内を繰り返し指名する浜田のイジリは続き、その度に会場は笑いに包まれていた。
またファイナルステージでは、ロングコートダディの出番前に浜田がステージ上を闊歩する姿も。
浜田は「ただいまセットをスタンバイ中っていうことでね、『出て行ってなんとかせい』って言われましたんで、じゃあ一人ずつ聞いていきましょうか」と述べると、審査員たちは「何を?」と動揺。すると浜田は軽快なステップを踏んで、「誰が優勝するのかな?」と投げかけた。
この“フリ”に審査員たちは、「言っちゃダメです」と総ツッコミ。さらに浜田はコントを披露する舞台の方まで移動し、飯塚がマイクを通して「舞台を広く使わないでくださいよ!」とツッコミを入れていた。
「当初、大会の重要ポジションを担う松本さんの不在に不安の声が広がっていましたが、結果的に浜田さんの手腕によって大盛り上がりでした。一見すると自由奔放に見えましたが、浜田さんは現場での段取りには人一倍厳しい人だと聞きます。コントは舞台のセッティングに時間もかかりますし、生放送であるだけにそうした事情を考慮した振る舞いだったのでしょう。また浜田さんにとって、審査員たちが全員後輩だったこともやりやすかったのかもしれません」(芸能関係者)
浜田が見せた新鮮な振る舞いに、Xでも絶賛する声が相次いでいた。
《キングオブコント面白いなーと思ってみてたら浜ちゃんがボケてて吹き出した》
《浜ちゃんのMCって好き勝手やってるように見えるけど尺はちゃんと調整するし何より賞レース特有の緊張で重い空気を壊してスタジオの空気あっためてるの凄いよな》
《今年の浜ちゃんのMCまっちゃんの分までボケたりして頑張ってる感が伝わってよかった》
《ロコディだけじゃなく引っ張ってるのは準備の時間稼ぎ。コントは舞台セッティングに時間かかるので生放送だとこういうことはある。機械トラブルだと尚更。準備してるので待ってください、だとお客さんが冷えるので審査員をいじって会場を温めている。さすがベテラン芸人》