10月30日(現地時間)、ワールドシリーズ(WS)第5戦でヤンキースに逆転勝利したドジャース。最大5点差をはね返す粘り強さを見せ、4年ぶり8度目のワールドチャンピオンに輝いた。
ドジャースが1点をリードして迎えた9回。抑えのウォーカー・ビューラー投手(30)が3アウトを取り、ゲームセットに。世界一が決まった瞬間、ベンチで見守っていた選手たちはマウンドに駆け寄り、歓喜を爆発させた。
この日「1番・DH」で出場した大谷翔平選手(30)も雄叫びを上げながら、仲間と喜びを分かち合っていた。試合直後に受けたNHKのインタビューでは、「新しいチームに来て、もう本当に最高の終わり方ができて、最高の1年だったなと思います」と笑顔でコメント。会見では妻・真美子夫人についても、「感謝しかないですね」と語っていた。
ドジャース移籍1年目で、初の頂点に輝いた大谷選手。レギュラーシーズンは2冠王に輝き、前人未到の「50本塁打-50盗塁」も達成。WSでは第2戦で左肩を亜脱臼したが、欠場することなく最後まで戦い抜いた。
いっぽう、今シーズンは大波乱のなか始まった。
3月に韓国・ソウルで開幕戦が始まった直後、元通訳の水原一平被告(39)が大谷選手の口座から多額の不正送金をしていたことが発覚。ドジャースは水原被告を解雇するなど余波が広がり、世界中に激震が走った。
「水原被告は開幕戦の後に、自らチームメートに違法賭博について説明したといいます。4月にアメリカの捜査当局から銀行詐欺の疑いで訴追され、一時拘束されていましたが、現在は保釈中です。量刑の言い渡しは当初、WS開幕日である10月25日に予定されていました。しかしギャンブル行為に関する報告書の提出が間に合わないという理由から、12月20日に延期されています」(社会部記者)