今月23日に最終回を迎えたTBS日曜劇場『御上先生』。主演の松坂桃李(36)演じるエリート文科省官僚が、私立高校に出向を命じられたのち、日本教育の変革のために現場で奮闘する学園ドラマだ。
初回視聴率12.2%を記録した本作は、第6話をのぞいて2桁視聴率を継続。最終回の視聴率が11.8%も記録するなど、ドラマ全編にわたって注目を浴び続けた。
「『御上先生』は、令和時代の新しい学園ドラマとして支持を集めたようです。その意味で印象的だったのは、第2話で暗に『3年B組金八先生』シリーズが“生徒に寄り添いすぎてしまう教師像を描いている作品“として、批判的に言及されたシーンでしょう。
『御上先生』は、“金八批判”を公言してきた実在の教育者をモデルにしており、一貫して生徒の主体性を育むことを目指した教育ドラマでした。その点が現代の視聴者に高く評価されたのではないでしょうか」(テレビ誌記者)
‘23年には女優の戸田恵梨香(36)との間に第1子が生まれている松坂。本作に取り組むうえで“父親”としての自覚も大きかったという。
その背景には松坂自身の父親への思いもあったようだ。
「松坂さんのお父さんは、心理学者として活躍されています。おもに子供のカウンセリングやいじめ問題を専門にされているそうで、心理学の観点から教育に携わることも多くあるといいます。松坂さんによると、とても物静かな方だといいます。
松坂さんが大学を休学して芸能界に入ったとき、普段は寡黙なお父さんから“ふざけるな!大学は絶対に卒業しろ!”と厳しく反対されたと明かしています。
松坂さんは親の反対を押し切る形で芸能界に進出し、数々の映画やドラマで活躍。‘12年の朝ドラ『梅ちゃん先生』への出演などをきっかけにして、現在ではお父さんも理解を示してくれるようになったそうです。
松坂さんも『(父は)ほんのり応援してくれているんじゃないかな』と明かしており、実際に実家では松坂さんが出演した番組がテレビに録画されており、雑誌の切り抜きなどもよく置いてあるといいます」(芸能関係者)
