朝ドラ『ばけばけ』でヒロイン・トキを演じる髙石あかり(撮影:花村克彦) 画像を見る

『耳なし芳一』などの作者として知られる小泉八雲の妻・セツをモデルにした朝ドラ『ばけばけ』が好評放送中だ。主人公のトキを演じるのは髙石あかり。3度目の挑戦となったヒロインオーディションで、応募者2,892人の中から選ばれたシンデレラの素顔とは?

 

「小さいころから朝ドラのヒロインになることが、俳優というより、髙石あかりとしてのいちばんの夢だったので、今、私は本当に幸せです」

 

そう喜びを口にする髙石。放送第1話ではヘブン(トミー・バストウ)がトキのおでこにキスしたことが話題になった。その裏側をこう語る。

 

「台本では手へのキスだったのですが、撮影当日に、トミーさんと演出との話し合いでおでこにすることになりました。じつはあのシーンに近い演技をオーディションの最終審査でやったので、こうして本当に演じられたこと、トミーさんと一緒にお芝居できていること、いろんな感情があふれていたシーンです」

 

撮影が始まって約6カ月が経過。夫ヘブン役を務めるトミーとの距離も縮まったよう。

 

「お互いを役としても人としても知っていくなかで、トミーさんは日本のことが大好きで10年間独学で日本語を勉強されているなど、日本への熱量というものをすごく感じてとてもうれしいです。そういった部分は、小泉八雲さんとすごく似ているのかなと思います」

 

いっぽう、トミーも「あかりさんはわかりやすい日本語を使ってくれるから、会った瞬間、波長が合ったという気持ちです」と話し、2人の仲のよさが伝わってくる。ここで、朝ドラの撮影の合間に元気になる秘訣を聞いてみると。

 

「私は食ですね。おいしいご飯を食べたり、自分へのご褒美にスイーツを食べたりすることで、体力も心も回復します。撮影に入る前にいろんな方から『(朝ドラの撮影は)大変だよ』と言われたのですが、毎日が楽しくて、自分の中でもいつかはしんどくなるのだろうなと思っていたのに、日に日に自分が強くなっている気がして。こんなに私って体力があったんだ? と思えてきて。作品を終えたときに、私は体力お化けになっているんじゃないかと思います」

 

笑顔で話す髙石に、今後の見どころを聞いてみた。

 

家族にフォーカスして見ていただきたいなと思います。松野家の空気感や、トキが家族に対してどういう思いを抱いているのかなどが序盤では描かれているので、その辺りを楽しんでもらえたらいいなと思います」

 

今週も新たな人物が登場する『ばけばけ』からますます目が離せない!

 

連続テレビ小説『ばけばけ』

NHK総合 毎週月~土曜 午前8時~ほか。土曜は1週間の振り返り。小泉セツ&八雲(ラフカディオ・ハーン)夫妻がモデルの物語。明治の松江。怪談を愛する夫婦の何げない日常を描く。

 

スタイリング:金田健志
ヘアメーク:坂本志穂

 

画像ページ >【写真あり】「こんなに私って体力があったんだ」と驚く髙石あかり(他1枚)

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