「続けてご出演していただくことをお願いしています」
日本テレビが12月1日に行った定例記者会見で、記者の質問にこう語ったのは同社の福田博之社長(64)。元TOKIOの国分太一(51)がコンプライアンス問題で降板した『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)について、元メンバーの城島茂(55)と松岡昌宏(48)が今後も出演するかどうかを問われての回答だ。しかし松岡は、この福田氏の回答に疑問を抱いているようで――。
「国分さんは“過去に複数のコンプライアンス違反があった”として、6月20日に『鉄腕DASH』を降板したことが発表されました。福田氏は同日に行った会見で“刑事告訴するような事案ではない”“被害者がいるかどうかも言えない”などと説明するにとどまり、結局何があったのかわからないまま会見は終了。国分さんは同日中に無期限の活動休止を発表し、TOKIOもわずか5日後に解散する事態に。他局も日テレに追随するように同様の判断を下し、国分さんのレギュラー番組は消滅してしまいました」(スポーツ紙記者)
騒動後はしばらく沈黙を守っていた国分だが、10月23日に代理人弁護士の菰田優氏が記者会見を実施。日テレ側の対応に瑕疵(かし)があったとして、国分側が日弁連に人権救済を申し立てたことを公表したのだ。11月26日には国分自ら記者会見を行い、自身が起こした問題行為について、日テレ側と「答え合わせができていない」と繰り返し主張していた。
「国分さんはこの会見で、自ら降板を告げられた経緯を説明しました。制作局長とプロデューサーの交代を口実に日テレに呼び出されたものの、予告もなく執行役員からコンプライアンス違反を理由に降板を告げられたといいます。国分さんはスマホの録音機能を回したそうですが、弁護士に見つかって削除を求められたそう。コンプライアンスの担当者からメモ用にノートとペンが渡されたようですが、動揺していたこともあって『手が震えて何も書けなかった』と話していました。いっぽう日テレ側は、『新任からのあいさつということで来社していただき、あいさつの後、担当社員と弁護士が目的・趣旨をご説明し、国分氏の了承を得てからヒアリングを行いました』と説明していました」(前出・スポーツ紙記者)
冒頭の日テレの会見では、国分に対して「ご本人も自らの行為について会見で『心当たりがある』『反省を繰り返している』などと述べている。『答え合わせ』をするまでもないと考えている」と反論した福田氏。
記者から録音削除を要請した件について“聞き取りの説明に双方の間で温度差がある”と向けられると、「録音しないでほしいというお願いを受け入れていただいたことは確認している。録音させろ、させないといったやりとりはないと聞いている。ご本人がおっしゃっているので相当動揺はされていたと思うが、メモを取り始めたと聞いている。メモは持ち帰らず置いて行かれた」と説明していた。
そんななか、3日配信の「文春オンライン」と「デイリー新潮」で、日テレの対応に異論を呈する松岡のインタビューが掲載されたのだ。
「4日発売の『週刊文春』と『週刊新潮』では、松岡さんのインタビュー全文が掲載されました。松岡さんは30年にわたって関係を築いてきた日テレに感謝を述べつつも、“コンプラ違反といえることは局側にもあるのではないか”と主張。日テレ側からは何の説明もないまま、『鉄腕DASH』の撮影が続いていることも明かしていました。
11月30日にはSTARTO社から、株式会社TOKIOとのエージェント契約を年内で終了することが発表されたばかりです。その約1週間前には『女性セブンプラス』で、松岡さんが11月末をもってSTARTO社から独立することも報じられていました。同メディアによれば、彼は廃業する株式会社TOKIOと同じ場所に個人事務所を設立したそうです。
松岡さんが身辺整理をした上で日テレの対応に苦言を呈したのであれば、STARTO社に迷惑をかけないように配慮したのかもしれません」(芸能関係者)
日テレ側は城島と松岡に『鉄腕DASH』の出演継続を望んでいるようだが、今後の状況次第ではそれ自体も難しくなる可能性があるという。前出の芸能関係者は言う。
「日テレといえば、キー局の中でも最もTOKIOと強い結びつきを持つ局です。にもかかわらず、松岡さんが正面を切って苦言を呈したのは、『鉄腕DASH』の終了も辞さない“決死の覚悟”の上での判断だったのでしょう。
文春と新潮のインタビューでは、『鉄腕DASH』出演にあたって“自分や城島の意思は関係ないのか”といった疑問や“次は自分も降板の対象になるのではないか”という不安も漏らしていました。
国分さんに問題があったとはいえ、日テレの対応をめぐっては世間からも“公平性に欠ける”と疑問視する声が高まりつつあります。日テレが誠意ある対応を見せない限り、番組をこれまで通りに継続することは難しく、終了する可能性も視野に入ってきたはずです」
視聴者の間でも『鉄腕DASH』の終了を心配する空気が広がっているようで、実際にXでも次のような声が上がっている。
《松岡氏のムーブは素晴らしいけどこりゃDASH終わるかな》
《鉄腕DASHが終わる日もそう遠くなさそうやね》
《踏み込んだなあこれは。DASH終わるかもな。これ読むと現場との信頼関係も揺らいでるみたいだし》(すべて原文ママ)
画像ページ >【写真あり】国分が裏の顔を隠して訪れていた場所(他14枚)
