静岡県伊東市の市長選挙が12月14日に投開票が行われ、学歴問題を発端として、二度の不信任決議を受けていた田久保眞紀前市長(55)が落選した。当選したのは前市議の杉本憲也氏(43)で、自民推薦で元市長の小野達也氏(62)ら9人による混戦を制した。
「票が分散し、どの候補も当選に必要な有効投票総数の4分の1という法定得票を得ることができない可能性も指摘されていましたが、13,522票を獲得した杉本氏が当選となりました。田久保氏は3位となる4,131票を獲得し“善戦”したものの、及びませんでした。
田久保氏の学歴問題に十分な説明がされなかったことや、1度目の不信任決議後に大義なく議会を解散し、不要ともいえる6300万円もの市費が10月の市議選に投じられたことなどから、幅広く市民の支持を得ることには至らなかったと考えられます」(地方紙政治部記者)
選挙後、会見を開くことになっていた田久保氏だが、落選後に報道陣の前に姿を現すことはなかった。前出の地方紙政治部記者は「陣営関係者を通じて“きょうは取材対応できず、SNSでメッセージとコメントを出す。使用は後援会の許可を得てほしい”と伝えました」と話した。
そんななか、田久保氏は自身のXを更新。《自宅の周辺にマスコミが押し寄せた為、選挙後のコメントを取りやめざるを得ませんでしたが、この後からの動画配信だけではなく、改めてまたみなさんとお話出来る場を作りたいと思っています。》と投稿し、釈明した。
さらに、Xを更新し、一部報道に対してこう苦言を述べた。
《テレビ静岡に私が「今日は行きたくない」というコメントをしたかのような報道が出ましたが、そのようなコメントはしておりません。このような記事は大変残念です。昨晩は深夜に渡って大勢の報道が自宅付近に詰めかけた為、取材をお断りしました。》
とはいえ、田久保氏が“会見をしなかった”ことに対し、Xやネットニュースのコメント欄には批判の声が集まった。
《田久保さんにとって、約束は守るべきものではないってことですかね。「落選したんで察してください」って言った日には政治家をする資格がないと自身で言ってるも同然になりますからね。》
《…こう言う人ですよ。自分の立場が悪くなったら素知らぬ顔でドタキャンする人。》
《少なくとも選挙選を応援してくれた後援会の方などに選挙事務所でお礼をいう行為すらできないなんて。当選のために応援してくれ、落選したら知りませんじゃ本当に身勝手な人なんだなと。》
「前回の49.65%を上回る60.54%という高い得票率となり、市民からの強い関心となっていた市長選。《偏向報道や逆風に屈せず、市民の「声」だけを信じて戦い抜きました。》と田久保氏は自身のXで語っていましたが、4,131票を有権者から得ているわけですから、支持者に対して自身の言葉で感謝や反省の弁を述べるべきでしたね……」(前出・地方紙政治部記者)
田久保氏自身の言葉での、“明確な説明”が待たれるーー。
