既婚者の男性職員と複数回にわたってラブホテルを利用していた問題で、11月27日に辞職した群馬県前橋市の小川晶前市長(43)。だが、’26年1月12日投開票の市長選に立候補する意向を示し、12月17日の出馬会見では「責任を果たすには、もう一度ここから立ち上がって、やり残した公約を実現するしかない」と意気込みを語っていた。
民意を問うべく“出直し選挙”に挑む小川氏だが、“ラブホ密会”をめぐる発言が物議を醸している。
小川氏は24日、ビジネス動画メディア『ReHacQ-リハック-』のYouTubeチャンネルで行われた生配信にリモート出演。冒頭では自身の経歴を紹介し、市長時代には公約に掲げていた小中学校の給食費無償化の実現や子育て政策の充実化に取り組んだことをアピールしていた。
しかし生配信の話題は、“ラブホ密会”が中心に。同番組のプロデューサー・高橋弘樹氏(44)は、小川氏に事案の事実確認をした上で改めてラブホテルを利用した意図を尋ねた。
すると小川氏は、“カラオケボックスや飲食店だと店員や客に気づかれてしまう懸念があった”とし、「何でも話せる場所どこかないかなっていう時に、職員のほうから提案をしていただいて、その場所が本当に話をするには都合が良かったっていうことが説明している通りです」とコメント。
小川氏と男性職員の“ラブホ密会”は、9月24日に「NEWSポストセブン」で報じられたことがきっかけで発覚。小川氏は謝罪会見で男性職員と10回以上ラブホテルを利用したことを認めたが、「男女の関係はありません」と不倫疑惑は否定していた。いっぽう男性職員は市から停職6カ月の懲戒処分が下され、今月9日付で退職届を提出。報道によれば、今月末で退職する意向が記されていたという。
生配信では男性職員の家族にも話が及び、高橋氏は「部下の方と一緒にラブホテルに行ってることが、もし奥さんに露見したときに、奥さんはどう思うと思いましたか?」と質問。すると小川氏は、間を置かずにこう答えていた。
「そういうのが大丈夫な家庭だろうという風に思いました。そのぐらい信頼していた職員なので。もちろん、何かそれで疑われるような関係性のご家族であれば、そんなこと提案しないと思うので。その辺も信頼していました」
高橋氏から「平均的な市民の感覚で納得できると思いますか?」と向けられると、「現実にその職員からも説明書を出していただいて、弁護士を通じて出てますけども、説明書でも“何もなかった”っていうことは説明されていますし。奥さまからもそこについては、夫を信じているし、訴える気もないということでコメントも出ているので。皆さんが信じがたいのはその通りかもしれないんですけれども、事実としてはそれが事実ということで」と強調した。
小川氏によれば、男性職員側から提出された説明書には、男女の関係がなかったこと、どのような相談を受けていたか、男性職員からラブホテルを提案したことなどが記されていたという。
そんな小川氏はボディタッチについても、「ないですね」とキッパリ。ラブホテルでの男性職員とのやりとりについて、「通常の打ち合わせしてるのと同じような話し合いをしていたので」と説明していた。
ここで高橋氏は、男性職員が停職6カ月の懲戒処分を受けたことについて、「これ可哀想じゃないですか。だって、基本的に何も悪いことしてないんですよね?いま小川さんの説明が真実だとすると。これ処分する必要がなぜあるんですかね?」と質問。
小川氏が「私も重い処分だったと思います」とコメントすると、「小川さんはこれ処分すべきじゃないっていう風にお考えだったってことですか?」と踏み込んだ。
小川氏は「副市長だとか総務部長に適切に処分してもらうようにっていうことで伝えてあった」と説明しつつも、「そもそもどうやって処分していいのかなとか、何の処分に当たるんだろうっていうような話を市役所の中でもしていた」と明かした。しかし高橋氏から「市長が考える適切な処分ってどれくらいだと思われましたか?」と聞かれると、「それはちょっと私の方からは何とも言えない」とノーコメントだった。
その後も高橋氏が停職6カ月の妥当性について質問を重ねるも、小川氏は「私は重い処分だなって思ったってことしか言えないですね」と回答。「停職6カ月って相当重いですから、本当に妥当かどうかっていうところに関しては、小川さんに戦う気はおありですか?」と聞かれても、「私は戦う当事者にはならないと思うので」とコメントするにとどまった。
それでも高橋氏は「小川さんは基本的には何もなかったって言うのが真実だってことですよね?そしたら停職6カ月は間違ってますよね?」と追及していたが、小川氏は「重い処分だなっていう風には思いました」と同じコメントを繰り返すばかりだった。
小川氏の発言にもあったように、男性職員の妻は10月14日に弁護士を通じてコメントを発表していた。
夫が市議会に提出した事情説明書について、《私もその内容を読みました。その内容については事実であると受け止めております》と言及。だがそのいっぽうで、《私の思いとしては、正直申し上げると小川市長に対して今回の件に関し快く思わない面もあります》とも記されていた。
また《主人に対しては、これからも変わらず家族を大切にして欲しいと願ってやみません》とした上で、《従って、私は小川市長を訴えることは考えていませんし、謝罪も望んでおりません》と記されていた。
「小川氏と男性職員の家族との関係性はわかりませんが、小川氏の生配信での話しぶりからは、“ラブホテルの利用は奥さんの許容範囲内だと認識していた”というニュアンスを感じた視聴者もいたようです。しかし一部報道では、男性職員には高校生の子供もおり、妻が憔悴していたことも伝えられていました。
高橋氏との対談では、小川氏から男性職員の妻に対する反省の言葉は出てきませんでしたが、こうした姿勢は市民にどう映るでしょうか。小川氏と部下との間に男女の関係がなかったとしても、ラブホテルを利用したことは“倫理観に欠ける行動”と批判を浴びたばかり。にもかかわらず、男性職員の家族が“寛容”だとイメージ付けるような発言は配慮に欠けているように思います」(地方紙記者)
小川氏の主張は生配信の視聴者からも納得が得られていないようで、コメント欄では次のような批判の声が上がっている。
《処分については他人事》
《感覚がズレてるし、相手妻への配慮が無いし、今迄して来た仕事がどうあれこの人が市長の座に付く資格は無いと思います》
《ラブホ行くの容認する妻との関係って何なんだ。信頼関係があるとか言ってるけど、そんな関係になるほど普段から交流あったのか?どんな交流したらラブホに旦那と一緒に行っても問題視しない関係になるのか不思議。いくら仲良しでもラブホ行くけど心配しないでって言えるか?》
《『女性』や『子供』を口にしながら、部下の家族には思いが及ばなかったんですね。やる側には、やられる側の気持ちは理解できない。弁護士になる動機もやる側。部下の家族は辛いよこれ》
画像ページ >【写真あり】「大好きです」ラブホ騒動の元前橋市長 “愛”が溢れる投稿(他4枚)
