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飲食店の「二重価格」(外国人向け価格)が原因で客とトラブルが発生した――。SNSでは現在、大阪の人気ラーメン店をめぐる騒動が波紋を広げている。

 

二重価格は、同様の商品やサービスに異なる価格を設ける方法。外国人観光客を念頭に、海外では公共施設で導入されている例もあり、外国人観光客数が増加傾向の日本でも、オーバーツーリズム対策や利益増の観点で評価する声も多いが、国籍で価格を分けることが“不公平”だという意見も多い。

 

その価格設定をめぐって、大阪のラーメン店が1月4日、Xで外国人客とのトラブルが起きたと報告したのだ。この投稿を受けて、Xでは店の券売機の表示画面の写真が拡散し、これによると、日本語の画面で表示されたラーメンが950円で売られているのに対し、英語では1500円と価格に大きな開きがあった。

 

「店ではインバウンド向けのラーメンを提供しており、客はそれを食べていたのですが、食べ終わった後に“メニューが違う”と店に返金を要求。店は客に対し、そもそも提供したラーメンの仕様が日本人客を想定した商品と異なるため、返金はできないと説明。さらに、警察を呼ぶと伝えると、客は謝罪して店を後にしたといいます。なお、店は券売機で言語を選ぶ前の段階で、日本語以外を選択した場合、商品の価格と仕様が異なることを明記していると説明しています」(社会部記者)

 

同店の店主は7日にYouTubeチャンネルに公開した動画で、二重価格は「外国人価格ではない」と切り出し、「外国人の方を差別しているわけではなく、日本語を理解できるかできないかで区別しているんです」と説明。日本語話者ではない客が、自分好みのラーメンを選ぶのは難しく、店の対応も追いつかないといい、二重価格導入の理由をこう明かした。

 

「日本語ができない方に向けて、失敗せず満足していただけるように、商品の仕様を変更しているんです。お好みを設定したり、醤油をあえて選択することができないんですよ」

 

テレビやネットニュースでも多く取り上げられた、今回の二重価格騒動。その舞台となったラーメン店は、大阪の繁華街近にある複合型施設『湊町リバープレイス』に入居しているのだが、この施設を所有するのは大阪市だという。

 

「湊町リバープレイスは、大阪の観光地『ミナミ』エリアの近くに位置する施設で、今回のラーメン店を含む飲食店や、地元ラジオ局のFM大阪、県外の音楽ファンの間でも知られた大型ライブハウス『なんばHatch』があります。運営は地元企業の『大阪市街地開発株式会社』が担っていますが、所有者は大阪市なので、施設には公共的な側面もあるでしょう」(在阪ライター)

 

店の二重価格導入をめぐってSNSでは賛否が巻き起こっているが、大阪市は一連の騒動をどのように見ているのだろうか。本誌が1月9日、大阪市の都市整備局に問い合わせたところ、市とラーメン店を含む施設のテナントとの関係について、担当者は以下のように説明した。

 

「湊町リバープレイスは大阪市の財産ではありますが、大阪市街地開発株式会社に貸し付けを行っており、テナントについては同社が賃貸借契約を結んでいます。そのため、大阪市とテナントの間には、直接的な契約はありません」

 

そのため、大阪市側から店に対する聞き取りは行っていないというが、担当者は今後についてこう話していた。

 

「湊町リバープレイスは市の所有物でもありますので、市の施設としての適切な運用を図っていただきたいと考えています。店舗側には『差別をする意図はなかった』と報道で承知しておりますが、市としては今後の動向を注視しながら、対応を見定めていければと考えています」

画像ページ >【写真あり】「外国人差別ではない」拡散されている券売機の“二重価格”(他1枚)

出典元:

WEB女性自身

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