怪談好きという共通点から心を通わせ、晴れて夫婦となったトキ(髙石あかり)とヘブン。ヘブンはトキのどのようなところに引かれたのだろう? ヘブン役を務めるトミー・バストウ(34)はこう感じている。
「ヘブンが寒さで体調を崩したとき、トキの看病で元気になりました。そのときの献身ぶり。あとはトキに怪談を話してもらい、それをヘブンがまとめる。その共同作業で2人の未来がはっきり見えるようになったと思います」
夫婦となり、演技で意識していることを聞くと。
「嘘偽りのない反応を心がけるようにしています。ただ、夫婦になってあかりさんのお芝居が大人っぽく落ち着いたような気がします。僕のお芝居もそれに合わせて自然に変わっていった気がします。あかりさん、すごいと思います」
俳優としてイギリス・アメリカを拠点に活動しながら、日本の文化を愛し、日本語を10年以上も勉強し、朝ドラ出演を果たしたトミー。知名度のある朝ドラ出演で“朝ドラあるある”を体験したと話す。
「撮影が始まってから自分の人生に変化はありませんでしたが、放送が始まり、11月にもなると、視聴者の方から『毎日見ていますよ』といった声を掛けられるようになりました。すごく感動しました。朝ドラ出演の機会を授けてもらって本当にありがたいです。子供のころから日本が大好きで、10年以上日本語を勉強してきました。こうして日本のテレビ番組、しかも朝ドラに出演ができるなんて夢がかなった感じです」
そう感慨深げに話す。トキとヘブンを結び付けた怪談にちなんで、自身に起こった「本当にあった怖い話」を聞いてみると――。
「タイでの出来事です。すごく寝不足で疲れていたときに、ベッドの端に、長い黒髪の女性が座っていたのを見たような気がするのですが、疲労困憊状態だったので、記憶が曖昧で。その1回だけ。ただ、金縛りは経験したことがあります。なので、ヘブンの金縛りの演技は、リアルの経験をそのまま生かすことができました」
物語も終盤にさしかかるが、ヘブンのモデルとなっているラフカディオ・ハーン(のちの小泉八雲)の人生に思うこととは。
「100年以上前に日本に来て、怪談をまとめる。並みたいていのことではなかったと思います。文化の違いなどもあるなかで、自ら飛び込んでいく勇気。すごいなと、小泉先生のことは本当に尊敬しています」
そんなトミーも日本の芸能界に飛び込み、活動の幅を広げている。この先「一生、日本で仕事をしたい」とも語る。これから俳優としてどんなふうに化けていくのか。楽しみでならない。
連続テレビ小説『ばけばけ』
NHK総合 月~土8時~ほか ※土曜日は1週間のふり返り。小泉セツ&八雲(ラフカディオ・ハーン)夫妻がモデルの物語。怪談を愛する夫婦の何げない日常を描く。
【PROFILE】
トミー・バストウ
1991年イギリス生まれ。俳優、ミュージシャン。2008年にイギリスで、2018年からはアメリカでも活動を始める。2024年エミー賞受賞ドラマ『SHOGUN 将軍』に出演。シーズン2にも出演が決定。
画像ページ >【写真あり】『ばけばけ』でヘブンを演じるトミー・バストウ。『SHOGUN』シーズン2にも出演予定(他1枚)
