複数の女児への性的虐待事案が発覚した石川県白山市内の民間学童クラブ 画像を見る

石川県白山市の学童クラブで、複数の女児への性的虐待事案が起きていたとして、「WEB女性自身」が報じたのは5月のこと。2023~2025年の約2年間、ひとりの男性職員が当時小学1年生から3年生だった女子児童15名以上に対し、下半身や胸・お尻を触るなどのわいせつ行為を繰り返しおこなっていたという記事は、ニュースでも大きく報じられた。

 

このクラブを運営するのは、県内で福祉事業を幅広く展開する社会福祉法人「佛子園(ぶっしえん)」。理事長の雄谷(おおや)良成氏は2024年、『日経スペシャル カンブリア宮殿』(テレビ東京系)に出演し、能登半島地震の復興に奔走する様子が取り上げられるなど、地元の名士として知られる人物だ。

 

「信頼が厚かっただけに、事件が保護者に与えた衝撃は大きかったようです。そもそも本件が表面化した発端も、白山市役所に保護者や元職員が被害の実情を再三、訴え、市役所が調査に乗り出した結果、発覚したものでした。佛子園が積極的に動いたわけではなく、組織的な“隠蔽”があったと批判されても仕方ありません。さらに、当時の学童長や施設長ら運営幹部は、性加害の報告を受けていながら、なんら対応策を講じることなく放置してきました。ずさんな管理体制が被害拡大を招いた実態が浮き彫りになり、クラブの運営に対して大いに物議を醸すこととなりました」(地元紙記者)

 

報道を受け、佛子園が5月20日にホームページで発表した声明では、《このたび、当法人が運営する学童クラブにおいて、児童および保護者の皆様に多大なる苦痛と不安を与える事案が発生しましたことにつきまして、法人として深くお詫び申し上げます》と謝罪を表明している。

 

同じ日、佛子園は記者会見を開き、市から虐待認定を受けた女子児童は3人と発表した。体を触る性的虐待と、逆さづりして足を引っ張る身体的虐待、トイレに閉じ込める心理的虐待(こちらは別の男性職員による被害)、そして不要な着替え介助の不適切保育など、計5件が認定を受けたという。

 

「虐待認定は3人との報告でしたが、市が2025年8月に、保護者や学童クラブのスタッフに対して調査をおこなった際には、少なくとも被害女児は10数人いると説明を受けたそうです。つまり、全員の認定に至ったわけではないんです。また、性的虐待していた男性支援員については、2025年8月に依願退職したという説明に留まり、認定を受けていない被害者に関する言及は、園側からいっさいありませんでした。

 

会見内で、雄谷理事長は現場における虐待認識、管理体制などの不備を認め、再発防止と組織全体の改善を述べました。ところが、報道陣の動画撮影には『静止動画とさせていただきます』と、なぜか撮影の制限を言い渡され、謝罪も1分間しか撮影が許可されませんでした。その後は、映像撮影なしの会見となりました。被害児童や保護者への配慮というのが理由でしたが、説明責任が不十分であるのはもちろん、追及を免れたい思惑が露骨に透けて見えましたね」(同前)

 

学童クラブに子どもを預けていた40代の父親は、記者会見の曖昧な説明に怒りを募らせる。

 

「理事長の会見は、10点満点中2点かな。佛子園のブランド、名前を傷つけるかもしれないから、事態を静観してたとしか思えなくて。世間を気にして開いただけで、結局、自分たちの保身しか考えていないように見えました。たったひとりの支援員(加害者)をクビにもせず守って、なぜ子どもを守る立場であるはずの人たちが、何の対応もできなかったんだろうと、怒りしか感じませんでした。市に虐待認定された人数しかアナウンスしないのも、被害者がもっと多くいることを報道されると、たたかれるのがわかっているからでは。とにかく、隠蔽にかかわった人全員が解雇されないと、到底、納得できないですね」

 

会見から1カ月経過し、学童クラブを取り巻く状況に変化はあったのか。かつて同クラブに勤務していた元支援員にあらためて話を聞いた。

 

「報道直後は、クラブを利用する児童がガクッと減ったようです。施設内で子どもが怪我をした保護者から『あれも虐待だったんじゃないか』という問い合わせまであり、スタッフも対応に追われたとか。報道から1カ月たって、さすがに通常の空気に戻りましたが、クラブ側の見守り体制に特段の変化はないと聞いています。被害児童に約束していたカウンセリングも、いまだに実施されていないようです。

 

佛子園内部でもゴタゴタがあり、スタッフの動揺は収まっていないとか。佛子園系列の居酒屋やカフェに県内外のお偉いさんを集めて、月に2、3回開いていた宴会もなくなり、みなさん雲隠れしたかのように鳴りを潜めているそうです」

 

保護者との対話も、遅々として進んでいない。被害女児の父親が語る。

 

「保護者向けの説明会も開催するということでしたが、『今後は全体向けではなく、少人数形式の面談で対応する』と佛子園から連絡がありました。『当面の間、週に1、2回程度、報道に関する質問や学童経営に関する意見、子どもの様子などをお話しする時間を設けます』とのことでしたが、実際に出席すると、のらりくらりかわしている印象は変わらずでした。面談の情報自体が浸透していないのか、参加している父兄は少ないようでした。

 

被害に遭った児童を園は把握しているはずですし、面談希望者を募るより、まずは被害児童から声がけするべきかと思うんですが、その姿勢はないようです。個別の面談では、カウンセリングや補償などの具体的な確約は難しいでしょうし、ちぐはぐな対応に思えます」

 

理事長の会見で、かえって佛子園への不信を深めた保護者も少なくない。

 

「ママ友の娘さんが、問題の職員から性被害に遭ったひとりで。その子はお尻を触られて、当時の施設長に勇気を出して訴えたそうなんですが、『気のせいじゃない?』と、流すような対応しかされなかったそうです。親御さんからすれば、クラブ側にきつく言ってもめごとになり、子どもを預けにくくなっても困りますし、そのときは声をあげずに様子見していたそうなんですが……。そのママ友は、一連の報道や保護者会で事件の全貌を知り、『娘のときに我慢せずに動いていたら、ほかのお子さんたちが被害に遭わなかったかもと思うと、やるせない気持ちでいっぱいです』と、悔しそうに話していました。加害者本人が行方をくらませている現状で、当時の責任者たちが再度、きっちり保護者の前で謝罪するのが筋なんじゃないでしょうか」(30代母親)

 

理事長や経営陣の対応に対して、保護者たちの間では不信感が根強いようだ。一方、学童クラブを監督する白山市役所の監査体制も不十分であり、クラブへの抜き打ち監査がほとんどおこなわれていないことが判明している。

 

「石川県庁からのお達しで、白山市役所に保護者へのヒアリング要請があったようです。そして、それとは別に市の対応として、子どもたちへの虐待防止のための講習会を開くようです。佛子園に対して、明確に犯罪行為があったことを厳しく罰したうえで、改善計画の立案実施のチェック、監視が必要かと思います。

 

他のクラブも同様に見られて迷惑をこうむっており、市の毅然とした対応が求められます。県庁も市役所も積極的に動いて、一連の事件をうやむやにしないでほしいですね」(前出・元支援員)

 

子どもたちが安心して通える学童クラブになるまで、保護者から厳しい目が向けられていることを忘れてはならない。

 

画像ページ >【写真あり】「毎日女の子にベタベタ触って」性的虐待をおこなった学童支援員(他3枚)

出典元:

WEB女性自身

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