男児が訪れていた「かれい川の湯」(同施設のインスタグラムより) 画像を見る

わずか3分のできごとだったーー。6月21日、鹿児島県霧島市の温泉施設で、家族団らんの時間を過ごしていた5歳の男の子が忽然と姿を消した。

 

「行方が分からなくなっているのは、熊本県八代市の田中嶺臣(れお)くんです。両親と2歳の弟の4人で鹿児島県を旅行中、立ち寄った『かれい川の湯』でのできごとでした。家族が利用していたのは、内風呂と露天風呂が併設された貸切風呂。同施設の浴室はすべて個室の貸切風呂スタイルです。

 

男の子は両親と内風呂に入っていましたが、両親が先に脱衣所へ上がり目を離した3分の間に姿を消していました。内風呂には外へ通じる窓があり、その先には約2m下の崖、さらに5mほど続く藪が広がり、その先には天降(あもり)川が流れています」(社会部記者)

 

通報の15分前まで両親と一緒に入浴していたという嶺臣くん。発生から3日目となった23日には、およそ120人態勢での捜索が続いた。それでも発見に至っていない状況について、元神奈川県警刑事でジャーナリストの小川泰平氏はこう解説する。

 

「今回、気になるのは、男の子が入浴中で全裸の状態だったという点です。5歳の子どもが、服も着ずに自分の意思でどこかへ遊びに行こうと考えるのは一般的には考えにくいです。そうなると、まず事故の可能性として、施設から川へ転落するような状況があり得たのかどうかを検証する必要があります。

 

かりに事故ではないとすれば、第三者が関与した可能性、つまり事件性についても考えなければなりません。警察は現在、川周辺を中心に捜索を続けていますが、通常、この段階で事故か事件かを決め打ちすることはなく、両面から捜査を進めているはずです。現場がどのような構造だったのか、子どもが自力で移動できる環境だったのか、第三者が人目につかず出入りできる場所だったのか。そうした点をひとつひとつ確認しながら、事故と事件の両方の可能性を慎重に検証していくことになるでしょう」

 

現場の状況が分からないため断定はできないとしたうえで、小川氏は痕跡が乏しいことも、捜索が難航している要因のひとつだと指摘する。

 

「通常、人が転落したり移動したりした場合には、衣服や靴、あるいは何らかの接触痕といったものが現場周辺に残ることが多いのですが、今回はそうした有力な手がかりがほとんど確認されていません。その理由のひとつとして考えられるのは、やはり衣服を着ていない状態だったという点でしょう。かりに川に流された可能性がある場合でも、衣服や靴があれば、それらが途中で引っかかったり、流されたりして、発見の手がかりになることがあります。しかし、全裸の状態であればそうした物的痕跡が残りにくく、捜索はいっそう難しくなります。

 

衣類や履き物がないことで手がかりが乏しくなり、通常の事案よりも捜索範囲が広がる傾向があります。さらに、当時の川の水量や水深、流速などによっても状況は大きく変わります。警察はそうした条件を踏まえながら、下流域を含めて徐々に捜索範囲を広げているものとみられます」

 

一刻も早い発見を願う。

 

画像ページ >【写真あり】いったいどこへ…田中嶺臣くんの捜索が続く天降川(他1枚)

出典元:

WEB女性自身

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