2026年6月4日、衆院予算委員会に出席した高市早苗首相(撮影:長谷川新) 画像を見る

「“高市神話”の崩壊が始まったといえそうですね」

 

そう語るのは、元朝日新聞政治部デスクの鮫島浩氏だ。7月の報道各社の内閣支持率が急落した。朝日新聞は6月の60%から53%、日経新聞は68%から58%、毎日新聞にいたっては51%から41%へダウンと、50%を割る結果となっている。

 

「総裁選をめぐる中傷動画のスキャンダルから雲行きが怪しくなり、強引な印象となった皇室典範改正がとどめとなりました。熱心な高市支持派層は、国旗損壊罪などを含め『よくやってくれた』と思っているかもしれません。しかし、大多数の無党派層は『食料品の消費税ゼロ』などとうたった減税など、生活に密着した経済政策に関心があります。この点は、何も進んでいない印象です」(鮫島氏)

 

そこで、人気回復のために高市早苗首相(65)が選んだ一手は、まさかのものだった。自身のXを通じて“寝てないアピール”をしたのだ。7月20日、休暇を取れたことを受け、首相は

 

《平日は、公邸に戻ってから、風呂掃除、入浴、夕食、夕食後の洗い物、洗濯、簡単な掃除まででプライベートな時間は精一杯で、後の深夜時間帯は明け方まで官邸から持ち帰りの資料読みや国会答弁資料読みに追われます。

 

今日のお休みは本当に有難く、久々に5時間も睡眠を取れた上(総理就任以来、0時間?3時間睡眠が常態化)、昼からは、手付かずだった大量の洗濯後のハンカチやインナーのアイロンかけと、お裁縫(スカートの裾のほつれのまつり縫いやジャケットの緩んだボタンの補強)を一気に処理》

 

と投稿した。だが、これを鮫島氏は“逆効果”と断じる。

 

「そもそも、歴代首相の睡眠時間は決して長くないんですよ。それでも『寝てない』などと言う首相はいませんでした。

 

総理大臣は求心力がいちばん大事ですから、『寝ていない』や『疲れている』などと発言すれば、『体調が悪いのでは』という目で見られてしまいます。そうなると『この人はいつ投げ出すかわからない』とか『いつ倒れるかわからない』と、永田町での求心力が落ちてしまうんです。高市首相を応援している政治家の多くは『好き』で応援しているというより『選挙に強い』からです。権力を失うかもしれないと思った瞬間、そういった政治家は離れていきますよ。実際、体調不安説は何度も出ていますしね」

 

“弱音”を吐露しても応援してくれるのは、熱心な支持者だけだという。

 

「高市首相は、世間の同情を買えると考えたのでしょう。永田町での権力闘争を経験せず、世論の人気だけで勝ってきた人なので、まさにその弱さが出てしまった形です。自民党関係者の間では冷めた声ばかりですよ」(鮫島氏)

 

政治評論家の有馬晴海氏も、首をかしげる。

 

「7月18日から20日の首相動静は『午前中公邸 午後公邸』という2行しかありません。高市首相は、むしろ『1日の仕事が3時間』ではないかと指摘されているんです。つまり、国会に来て答弁して、そのまま帰って、何もほかに仕事してないじゃないか、ということです。

 

公邸で仕事をしているんだ、と言いたいんでしょうけど、『そんなものは官僚にやらせろ』とかいう話なんです。国民民主党の玉木(雄一郎)さんが言っているように、自分でするんじゃなくて、みんなに仕事をやらせるのがリーダーだろう、という考え方もあります。寝ずに国会資料を読み込むことが、本当に重要な仕事なんでしょうか。

 

今回の支持率下落で、自民党関係者からも徐々に“陰口”が出るようになってきています。絶対的な支持率を誇っていたころは、ポストを求めて誰も首相の悪口を言わなかったわけですから、政権に“黄色信号”が灯っているのは間違いないでしょう」

 

しっかりと寝て、国民が本当に求めていることを理解してほしいものだ。

 

画像ページ >【写真あり】討論で“激ギレ”する高市首相(他1枚)

出典元:

WEB女性自身

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