特別展「空海と真言の名宝」を鑑賞された雅子さま(写真:JMPA・2026年8月18日) 画像を見る

7月下旬の熊本地震。さらには8月13日に記録的な被害をもたらした千葉豪雨。相次ぐ天変地異に、天皇陛下と雅子さまもお心を痛められている。

 

「天皇皇后両陛下は熊本県と千葉県の惨状に悲しみを深め、宮内庁を通じ、見舞金をそれぞれ贈られています。一日も早い復旧、そして被災した人々の安寧を常に祈られています」(宮内庁関係者)

 

国民の苦境に、雅子さまも胸が締め付けられるようなお気持ちを抱かれているだろう。さらに、宮中に広がり始めている“亀裂”にも、深刻なご心痛を抱かれているという。それは、宮内庁幹部や職員同士の“分断”だ。皇室担当記者が明かす。

 

「このところ、黒田武一郎長官と、別所浩郎侍従長の関係が悪化していると言われているのです」

 

侍従長から、黒田長官の働きに疑義が呈されているというのだ。

 

天皇皇后両陛下はじめ皇室の方々のご活動を支える宮内庁には、“オモテ”と“オク”という独特の区分がある。前者は秘書課や総務課などといった組織の運営に関わる部署を指し、長官が職員や業務を統括する。

 

一方“オク”とは、両陛下や愛子さまの日ごろの生活のサポートをしながらご活動も支える、侍従職や皇嗣職といった部署を指す。なかでも侍従職を統括する侍従長は、“オク”のトップとして特別な地位を占めてきた。

 

「侍従長はさまざまな事柄や懸案について、日常的に陛下や雅子さまの相談を受けます。

 

現職の別所さんは、2021年4月に侍従次長から昇進し、温厚な人柄や柔軟な対応が評価されてきました。ただ73歳というご年齢や慣例もあり、勇退するタイミングに差しかかっています。

 

この30年、外務省出身者が就任しており、現職の別所さんは駐韓大使や国連大使を歴任、“後輩”にあたる雅子さまからのご信頼も厚いそうです」(前出・皇室担当記者)

 

そんな黒田長官と別所侍従長が直面した皇室典範の改正。だが、天皇陛下や秋篠宮さまが、“国民の理解が得られるものを”とご意向を示されたにもかかわらず、高市政権は“男系男子派”の考えが色濃い形の改正を強行したのだ。前出の宮内庁関係者は続ける。

 

「コロナ禍に東京五輪開催に反対する民意が広がった際、陛下も同様に感染拡大を懸念するお気持ちを抱かれていました。当時の西村泰彦長官は、官邸や与野党からの批判を集めながらも、陛下のお気持ちを代弁し、発信したのです。宮内庁長官は政府に皇室側の意見を伝え、場合によっては政権に対する“盾”となることが求められるのです。

 

黒田長官は総務事務次官時代に高市早苗総理に仕えて、信頼を勝ち取っていたと言われています。宮内庁長官としても、皇室典範の改正に際して、両陛下はじめ皇室の方々のお気持ちを政権側に伝えることが期待されてきました。

 

しかし、結果はどうでしょうか。自民党と日本維新の会が最優先と定めた旧宮家の男系男子を対象とする養子制度には、国民の多くが反発しています。陛下や秋篠宮さまがこうした現状にも懸念を示されているのに、なすがままに制度改正が行われました。別所侍従長はじめ長らく天皇家に仕える幹部や職員は、長官の“力不足”を感じているのでしょう。宮内庁内に長官に対する不信感が広がったのは、こうした背景があるからなのです」

 

皇室史に詳しい静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは次のように指摘する。

 

「昭和には“オモテ”と“オク”の対立があったといわれます。それでも、長官と侍従長の間で、皇室のご意向から逸脱した動きがあったことは多くありません。ゆえに黒田長官が、歴代長官と比べると政権寄りと批判されるのは、無理もないでしょう。本来ならば、天皇家や秋篠宮家、各宮家の方々のご意向をくみながら、政府側に適切な形で伝え、“ブレーキ役”となるべきなのです」

 

さらに7月末、宮内庁で“異例”の人事があったという。全国紙政治部記者はこう話す。

 

「7月29日付で、内閣府の皇室典範改正準備室にいたキャリア官僚が、宮内庁の調査企画室長に着任しました。このタイミングでの課長級人事はめずらしく、庁内でも注目が集まったようです。

 

というのも、このキャリア官僚は改正皇室典範の条文を作るといった事務を取り仕切っていた、山﨑重孝・内閣官房参与の下で何年も働いていたからです。山﨑氏は御代替わりに内閣府のトップとして携わり、以降政府側の皇室に関係する政策の中枢にいました。

 

山﨑氏は、自民党で皇室典範改正の動きを主導した麻生太郎副総裁との距離の近さが指摘されており、“官僚の領分を超えている”という批判もあります。この人事が、10月24日の施行に向けた“地ならしだ”と、宮内庁内には警戒する声もあります」

 

幹部として宮内庁にやってきた人材が、“高市首相による刺客”として皇室のあり方に影響を……。陛下と雅子さまのご懸念が晴れない日々は続く。

 

画像ページ >【写真あり】「絵画のような美しさ」「眼福」“全身レース×シースルー白ドレス”の雅子さま(他24枚)

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