《私は、オバケに会ったことは無いのですが、先日までは、ゴキブリに会って叫び声を上げていました》
8月22日にXでこう綴ったのは、高市早苗首相(65)。この1つ前に投稿した、「終日公邸で過ごす」と首相動静で書かれていても、打ち合わせなど公邸で必要な執務を行っているという主旨の投稿に続く形で、公邸にまつわるオバケの噂話に触れた。
知られざる公邸内での貴重なエピソードを披露した高市氏だが、足元は暗い。毎日新聞は8月23日、高市内閣の支持率が前月比10ポイント減となった前回調査から横ばいの41%だったと報道。共同通信も同日、高市内閣の支持率が過去最低の50.2%となったと報じるなど、2年限定の食料品消費税減税を閣議決定した後も、支持率の下落傾向からは抜け出せていない。
「そんななか、高市氏がXに投稿したのが”公邸でも仕事をしている”というアピールでした。投稿によると、公邸で《打合せや執務》を行っているため《「公邸も職場」というのが実感です》といい、《職員やSPを含む警護の負担を軽減》するため、あえて公邸で職務を行っていると強調。”公邸に引きこもってばかり”、”国会に出ない”などの批判に反論した形です。
その流れで突如ゴキブリ”エピソードも披露。自ら丁寧に掃除していた公邸にゴキブリが出てショックだったものの、大好きな手塚治虫氏の名作漫画『火の鳥』で描かれる輪廻転生の考えから《虫を殺すことができません》と告白。最終的には秘書官による“コンバット大作戦”でゴキブリは姿を見せなくなり、安心した一方で《少し淋しいような、悲しいような…》と心情を綴っていました。
微笑ましくも見えるエピソードですが、ICCの赤根所長がトランプ政権から制裁対象に加えられるなか、高市氏は『大変残念』と答えるに留めており、そのことが“弱腰”と批判されているなかでの投稿ということもあって、“他に言うべきことがあるのでは?”と疑問の声も寄せられていました」(全国紙政治部記者)
この投稿は25日時点で2479万回以上閲覧されるなど国内でも大きな話題となったが、思わぬ形で海外にも波及することに。
英国の老舗紙『テレグラム』は24日にオンライン上で、「日本の首相、孤独のあまりゴキブリと“友達”になる」というタイトルの記事を公開。※以下、訳はすべて編集部
同紙は、高市氏を《長時間労働で知られる日本の首相》と紹介。これまでXで「1日3時間睡眠」などと高市氏が発信してきたことにも触れ、今回のゴキブリの投稿を丸々引用して紹介。そのうえで、《SNSへの率直な投稿で、トップの座にいることの孤独を吐露した》と伝え、単なる公邸でのゴキブリ騒動としてではなく、高市氏の働き方や置かれた状況と結びつけて報じている。
さらに同紙は、《高市氏はまた、大勢のスタッフを引き連れるのではなく、一人で働くことを好む姿勢も明確にしてきた》とし、公邸に最小限のスタッフを呼んで働いているという高市氏の投稿も紹介。
高市氏がこうした投稿をする背景には、《国会審議を避け、もっぱら私邸で過ごしているとの報道が相次いだことがある》と指摘し、首相就任以降、週末や祝日の半分以上を公邸で過ごしていることや、’12年以降の歴代首相のなかで閣議の開催回数が最も少ないことなどを紹介した。
さらに、《皇室の男系男子による皇位継承の維持を目指す施策を推し進める一方、物価高騰を緩和する政策を先送りしている》ことが支持率低下につながっていると指摘している。
また、同紙は25日にXで記事を紹介する際にも、こう綴っている。
《日本の首相が、長時間の仕事中に意外な仲間を明かしました。それはゴキブリです。
高市早苗氏は、スタッフがその昆虫を公式公邸から取り除いた後、「少し寂しい」と感じたと述べました。なぜなら、彼女はそのゴキブリが輪廻転生のサイクルの一部かもしれないと考えていたからです》(※Xの自動翻訳ママ)
「7月に高市氏が“寝てない”アピールとも受け取れる長文投稿をした際も、英国の老舗紙『インデペンデント』が、同じくショートスリーパーとして知られたマーガレット・サッチャー氏を高市氏が“模倣しようとしている”と伝えたばかりです。
ブラックジョークや政治風刺の文化が根付くイギリスだからとはいえ、今回の記事のタイトルやXでの紹介文には、高市氏の投稿をユーモラスに取り上げる意図もうかがえます。高市氏のXでの長文投稿は、国内だけでなく、海外メディアからも思わぬ形で注目を集めているようです」(前出・全国紙政治部記者)
思わぬ形でゴキブリ投稿が“バズって”いる高市氏だが、心中はいかに――。
