特別展「空海と真言の名宝」を鑑賞された雅子さま(写真:JMPA・2026年8月18日) 画像を見る

「現在、宮内庁の別所浩郎侍従長がいつ退任するのか、庁内で非常に大きな注目を集めています。別所さんは73歳で、慣例から言えば勇退するタイミングに差しかかっています。天皇皇后両陛下のオランダ・ベルギー公式訪問を花道に、という声もありましたが、8月末時点で、まだ人事は発表されていません」

 

こう語るのは、皇室担当記者だ。侍従職は、天皇皇后両陛下や愛子さまの日ごろのご生活、さまざまなご活動を支える部署で、そのトップが侍従長だ。伝統的に“オク”と呼ばれる部署で、天皇ご一家のプライベートな部分にも関わるため、侍従長は特別な地位を宮内庁内で占めてきた。

 

「侍従長は、さまざまな事柄や懸案について、日常的に天皇陛下や雅子さまの相談を受けます。現職の別所さんは、温厚な人柄や柔軟な対応が評価されており、外務省時代は駐韓大使や国連大使を歴任、“後輩”にあたる雅子さまからの信頼も厚いそうです。

 

この30年の侍従長は外務省出身者で、また近年はいきなり外部から登用されることもほとんどなく、多くは式部官長の経験者が就いています。そうした経緯もあって、現在式部官長を務めている、三上正裕元ベルギー大使が後任となるという見方が有力視されています」(宮内庁関係者)

 

いっぽう、ある“外務省の元エース”が侍従長に着任するという憶測も流れているという。

 

「じつは、雅子さまの入省同期にあたる岡野正敬・前国家安全保障局長の名前も挙がっているのです。国家安全保障局(NSS)はわが国の外交や安全保障政策の司令塔で、外務省の国際法局長、総合外交政策局長、そして外務事務次官にも上りつめた岡野氏は、2025年1月に就任しました。

 

外務省でも省内随一言われるほど国際法に通じ、手堅い仕事ぶりや自民党の有力政治家とのコミュニケーションも巧みで、外務省の“エース”格と言われてきました。しかし同年10月に高市政権が発足。高市早苗首相は、駐インドネシア大使に着任することが決まっていた市川恵一・元内閣官房副長官補を、NSS局長に就任させます。岡野氏はわずか9カ月での交代となってしまったのです。

 

高市首相は外交分野でも“安倍路線”の復活を掲げており、安倍政権から菅政権にかけての外交政策の“推進役”の一人だった市川氏の起用を強く望んでいたというのです。市川氏は『自由で開かれたインド太平洋』構想策定を主導した仕事ぶりが知られていますが、仕事ぶりや人柄に反感を抱く政治家や外務官僚は少なくないと聞いています」(全国紙政治部記者)

 

岡野氏の名前が急浮上した背景について、国際政治経済情報誌『インサイドライン』編集長の歳川隆雄氏さんは次のように解説する。

 

「侍従長の後任候補として名前が挙がっている三上氏と岡野氏は、ともに省内のエリートコースとされる“アメリカンスクール”や“条約局(現在の国際法局)”を経ています。三上氏が1期上ですが、事務次官とNSS局長を務めている岡野氏が格上とされます。ただ慣例からいっても、宮内庁の式部官長を務めている三上氏が侍従長に就くことのほうが有力でしょう。

 

しかし、岡野氏の名前が挙がるのは、外務省内特有の事情があるからだと考えられます。岡野氏は、同様に外務事務次官からNSS局長を務めた秋葉剛男氏の“系統”と言われています。一方で三上氏は、外務事務次官から初代NSS局長を務めた谷内正太郎氏の“系統”とされています。

 

谷内氏は高市政権が進める国家情報局の新設に反対するなど、現政権に批判的なスタンスですが、秋葉氏は高市外交の“影のブレーン”ともささやかれています。こうした外務省OBの“力関係”が、侍従長人事をめぐって岡野氏の名前が挙がることに繋がったのだと思います」

 

高市政権が改正を急いだ皇室典範には、天皇陛下や秋篠宮さまも異例ともいえる形で“ご懸念”を示されてきた。侍従長人事が、政権との“火種”になる可能性があると、前出の宮内庁関係者は指摘する。

 

「もし岡野氏が起用されれば、雅子さまとの同期という信頼関係を基盤として、外務省で培った高度な国際感覚を、今後の皇室の国際親善を加速するうえで大きな力となるのは間違いないでしょう。

 

ただ、岡野氏は高市総理によってNSS局長を事実上更迭されるような形となっているだけに、岡野氏の起用が政権に対する批判的なメッセージともとられかねない懸念があります」

 

果たして両陛下の“最側近”には、どのような人物に白羽の矢が立つことになるのか。

 

画像ページ >【写真あり】外務省職員時代、北米二課の同僚たちと雅子さま(他24枚)

出典元:

WEB女性自身

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