ニッコニコの斎藤知事(「ひょうごチャンネル」より) 画像を見る

「本当にこの間、ありがとうございました。あの、多分見てらっしゃる方も、『まだおられるんだ』と思っていた方もおられると思うんですけれど……あの、あの、いろんな都合があって、あの、今日までだったということで」

 

話しているうちに笑いが止まらなくなり、思わず声を上ずらせたのは兵庫県の斎藤元彦知事(48)だ。9月2日の知事の定例記者会見で、関西テレビの鈴木祐輔記者の質問を受けてのことだった。

 

関西テレビ報道センター神戸支局長を務めていた鈴木氏は、人事異動で本社デスクになることを、すでに7月8日の会見で斎藤知事に伝えていた。その後も、知事会見に出席していた鈴木氏だったが、9月2日の会見では質問の冒頭でこう述べたのだ。

 

「弊社の番組制作上の理由で、ちょっとずれ込んでいたのですが、来週からこの場には新支局長が来ます。神戸支局の人員削減というのもありまして、新支局長がここに来られないということも増えるかと思います。その時にどうするのかというのは未定なんですけれども、私の定例会見の出席はこれが最後だと思って伺いたいと思います」

 

これまで、斎藤知事に厳しい質問を行ってきた鈴木氏。兵庫県の文書問題に詳しい記者はこう語る。

 

「2021年に斎藤知事は初当選しましたが、当初は鈴木氏と知事の関係は良好だったようです。知事から軽口を叩かれたり、一緒に風呂に入ったりしたこともあったことを、過去に鈴木氏は記事のなかで明かしています。しかし、2024年に兵庫県で内部告発文書問題が発覚した以後は、知事のパワハラ問題や公益通報者保護法違反問題について、鈴木氏は会見で知事に厳しい質問を重ねてきました。フリーの記者を除けば、もっとも知事を追及してきた記者のひとりです。まさに“天敵”だったと言っても過言はありませんね」

 

この日も、鈴木氏は、会見の時間を1時間に限定していることや、知事が不誠実な答弁を繰り返していることを、井戸敏三前知事(81)時代と比較しながら、斎藤知事に厳しく質問。知事は険しい表情で「ご指摘は真摯に受け止めたい」「真摯に謙虚にやらせていただきたい」などと述べた。

 

そして、冒頭のシーンに至る。最後に鈴木氏が「1年間ありがとうございました。またお会いできる日を楽しみにしております」と述べると、斎藤知事は冒頭のように言って、終始笑顔でこう続けたのだ。

 

「様々な観点からの示唆に富んだ貴重なご指摘、時には厳しいご指摘もありましたけれども、本当にありがとうございました。ご活躍を」

 

これには鈴木氏も笑いながら、「その笑顔が、私がいなくなることへの笑顔なのか、そうじゃなくて色々思い出して笑っているのか、後者だと信じて」と返すと、知事は笑いながらこう答えた。

 

「ウェルカム、ウェルカムだったんですけど、なぜおられるのかな、というのは多くの皆さんが素直に感じていた面もありましたんで。ぜひ、ご活躍いただきたいと思います」

 

厳しい質問が飛び、殺伐とした雰囲気となることが多い兵庫県の知事会見。珍しく笑顔が交わされた瞬間だった。

画像ページ >【写真あり】笑顔から数十秒後。しんぶん赤旗の記者に財政問題を聞かれると知事の表情は……(他1枚)

出典元:

WEB女性自身

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