「高市総理・総裁の判断基準は政策です。実力主義なので、政策本意でポストを選んでいます。何をやりたいかをしっかり書いている人は、当選回数にかかわらず副大臣や大臣に起用するでしょう」
木原稔官房長官は9月10日、東京都内でおこなわれた「内外情勢調査会」の講演で、9月16日にもおこなわれるとみられる内閣改造について、このような見通しを語った。
「ここで木原長官が言及した『何をやりたいかをしっかり書いて』とは、党所属の当選2回以上の衆院議員を対象に、希望する役職を最大5つ、その理由や取り組みたい政策などを記入するネットアンケートのことです。
木原長官は同講演のなかで、高市首相がすべての回答に目を通したこと、さらには岸田文雄元首相もアンケートに応じたことを明らかにして、『首相をやった後に何をやりたいと言うのかな』と笑いを誘っていました。ちなみに、木原長官自身がアンケートに応じたかについて言及はありませんでした」(政治部記者)
“きまじめ”と評される岸田元首相らしいエピソードだが、X上でも
《首相経験者でもアンケートを出すことによって他議員に対してもいい効果あるかと》
《「内閣総理大臣」って答えてたら漢すぎる》
などとツッコむ声が寄せられていた。
ところが、岸田氏を揶揄するようなこのコメントに、木原長官は岸田氏に謝罪を入れる対応に追われることになってしまったという。さらに産経新聞によれば、岸田氏は複数回の要請でアンケートを提出したといい、中身は白紙だったというのだ。
党内の“ギスギス感”が垣間見える子の顛末。だが、実際このアンケートを好機ととらえる議員も多そうだ。
派閥裏金問題で麻生派以外の派閥が解散した現在、派閥トップによる“推薦”がなくなったこともあり、「入閣適齢期」といわれる衆院で当選5回以上、参院で当選3回以上の議員は「首相にアピールできる数少ないチャンス」ということで、同アンケートに真剣に取り組んだと言われている。
その一方で、長く自民党を取材してきた政治ジャーナリストは、
「時の総理大臣は、自身が掲げる政策を理解している、考えが近い議員を閣僚に登用します。派閥があった頃の『派閥の同僚議員』はその典型です。
アンケートだけで議員の『実力』がわかるわけもないですから、アンケートの内容が大臣ポストにつながるとは思えません。高市首相が『やってる感』を見せてるだけでは」
と冷めた意見だ。入閣を希望する議員にとってアンケートは“ぬか喜び”に終わるだろうか。
画像ページ >【写真あり】閣僚希望アンケートに答えた? 岸田文雄前首相(他4枚)
