「宇野千代さんは、知れば知るほど語り尽くせない魅力にあふれている方だなと思います。作品や残された資料を拝見すると、どれもとても素敵で生き生きとされている。時代を超えてお友達ができたような、そんな気持ちでいます」
放送がスタートした連続テレビ小説『ブラッサム』で、主人公の葉野珠を演じる石橋静河(32)はそう話す。珠のモデルは作家や着物デザイナーとして活躍した宇野千代だ。
「千代さんは、女性が自由に生きることが難しい時代に、自分がこれをしたいと思ったら、その道を選び取ってきた方。私がとても尊敬する部分です。自由を獲得していった強さを葉野珠として伝えていきたいですし、その珠の姿を見て、一歩踏み出す勇気を持っていただけたらいいなと思いながら撮影しています」
主演のオファーがあったときは「びっくりして、青天の霹靂とはこのことか!」と語っていた石橋。そして3月にクランクインしてはや半年が経過。撮影についての感想を聞いてみた。
「圧倒的な撮影量に驚いています(笑)。今までの主演の方々はすごいなと思いながら演じていて、朝ドラという環境で、本当にいろいろなことを学ばせてもらい、自分が日々たくましくなっているのを感じています」
1980年代の葉野珠役は加賀まりこが務めているが、そのことについては――。
「加賀さんに決まりましたというお話を聞いたとき、思いっきり背中を押していただいた気がしました。これ以上の安心はない、ゴールに加賀さんが演じられる珠がいることに、大変なこと苦しいことすべてを乗り越えられるぞという気持ちになりました」
日々、モチベーションをあげてくれるのはやはり宇野千代だという。
「千代さんのエッセイを読んだりすることが、いちばん明るい気持ちになれるんです。千代さん自身がいちばん人生を楽しんでいて、その姿を見ているこちらも勇気をもらえるので、私ももっとできる、もっと頑張れるって思えてくるんです」
そう語る彼女がこれから約半年間、珠として咲き誇る。その挑戦から目が離せない。
【INFORMATION】
連続テレビ小説『ブラッサム』
NHK総合:月曜~土曜 8時~8時15分ほか(土曜は1週間の振り返り)
ヘア:KOICHI NISHIMURA(VOW-VOW)
メイク:秋鹿裕子(W)
スタイリング:吉田恵
画像ページ >【撮り下ろし写真あり】宇野千代を思わせる色気を漂わせる石橋静香(他1枚)
