ペンを片手に、線を引いたり、注意点を書き込まれたり……。うっそうとした木々の間から涼しい風が吹く夜更けの御所の自室で、愛子さまは真剣な表情で資料に目を落とされている――。
9月25日には「世界医学検査学会」の開会式に臨まれていたが、10月に青森県で開かれる「国民スポーツ大会」(以下、国スポ)、さらには鳥取県で開催される「防災推進国民大会2026」と、立て続けに地方ご公務が控えている。
時間をかけ、綿密にご公務に向けた準備を進めるのが“愛子さま流”だが、今秋は地方での行事の多さに比例して、ご準備に充てる時間は膨大になっていると、宮内庁関係者は明かす。
「資料を暗記されるほど何度も読み込む、ご進講を受けてその分野に関する体系的なご見識を深める、などといったご準備ぶりは、雅子さま譲りなのでしょう。睡眠時間を削られるほど徹底したご姿勢で進められています。
地方でのご公務は、メインイベントとなる行事へのご臨席のほか、訪問先の歴史や文化、産業、福祉、教育、またはご関心のある分野など、広い領域に及びます。ご予定が多ければ多いほど、お会いする人も増えますから、それに伴ってインプットしなければならない情報が多くなるのです。
今年は11月にシンガポール公式訪問も予定されています。日本赤十字社(以下、日赤)でのお仕事もあり、ご体調に影響が出ないものかと心配する側近もいます」
青森での国スポの後、愛子さまは鳥取県での防災推進国民大会に臨まれる。昨年、愛子さまが新潟県で開催された同大会に出席されていたことも注目を集めていた。
「この大会は“防災の国体”、通称『ぼうさいこくたい』として内閣府が2016年から主催している国内最大級の防災に関するイベントです。皇族では愛子さまが初めて臨まれました。
頻発する大地震、毎年深刻化する豪雨被害と、日本を襲う自然災害は後を絶ちません。日赤のお仕事で災害ボランティアの支援・育成にも携わられる愛子さまが、防災をライフワークの一つとして据えられるようになった契機としても注目を集めました。
鳥取県で愛子さまは、3年前の8月に台風による豪雨で甚大な被害を受けた鳥取市佐治町にも足を運ばれる予定です。さらにこうした場所のほかに、県立美術館や障害者の就労支援施設も訪問されます。10月17日から19日までの2泊3日、分刻みでのスケジュールで鳥取県内を移動されるのです」(皇室担当記者)
昨年の新潟県ご訪問も「2泊3日」だったが、この期間に注目しているのは天皇陛下のご学友だ。
「天皇陛下はご成婚前に地方ご公務に臨まれる際に、2泊3日というご日程が基本的な形でした。その期間に、行事へのご臨席に加えて、地方事情のご視察といった予定を詰め込まれていたのです。ご成婚後、陛下と一緒に雅子さまもこの過密スケジュールに臨まれていました。しかし外務省での激務に慣れていた雅子さまでも、お疲れのご様子を隠せないほどだったのです。
愛子さまの鳥取ご訪問の日程も、陛下の独身時代に近い形になっていると思います。愛子さまは、大学ご卒業から2年ほど。まだ訪れたことのない地方が多いこともあって、お若いうちにより多くの都道府県に足を運ぼうというご覚悟を、昨今のご様子から感じます。また両陛下も愛子さまに期待を寄せていらっしゃるようにお見受けしています」
