■「民のかまど」を知るための歩み
長年にわたり皇室番組を手がけてきた放送作家・つげのり子さんは、愛子さまが2泊3日という日程で地方を訪問される意義についてこう語る。
「滞在にお時間をかければ、さまざまな場所を訪れ、より多くの国民から話をお聞きになれます。全国各地での出会いを重ねていくことを通して、“皇族として何ができるのか”“どのように国民に寄り添っていくべきなのか”などと、愛子さまがお考えを深められることもできますし、より洗練されたご公務のあり方にもつながっていくと思います。
そして直接ご自身でご覧になり、感じられることで、資料からは得られない多くの学びも得られます。間違いなく愛子さまの将来にとってお力となるはずです」
天皇陛下のみならず、昭和天皇、上皇さまは各地に足を運ばれてきた。その背景には、天皇の使命ともいうべきなさりようがあるからだという。
「古くから天皇は各地に足を運び、『民のかまど』を知る、というなさりようを受け継いできました。それは、人々の生活の現実やそこで抱いている感情と向き合うことで、自らを律し、国民を思いやるご姿勢を保たれる目的があるからです。ゆえに天皇に続く形で、皇族も全国各地に足を運び、国民とふれあわれることが望ましいあり方とされてきたのです。
昭和天皇は終戦後の1946年から1954年まで、米国の施政権下にあった沖縄を除く都道府県を巡幸し、上皇さまもご在位中に全都道府県を2周しています。天皇陛下も全国植樹祭、国スポ、全国豊かな海づくり大会、国民文化祭という各都道府県が持ち回りで開催するイベントを四大行幸啓として全国を回られています。
愛子さまにとっては、全国各地で開催される防災推進国民大会という行事が、より多くの国民との接点になる足がかりとなります。施行を間近に控える改正皇室典範により、愛子さまが皇室に残る道が開かれました。今後、愛子さまが2泊3日を新たな基準として、各地を訪れることができる行事が増えていくでしょう」(前出・宮内庁関係者)
■天皇になるという運命に備える“現地実習”
なぜ愛子さまが全国各地に足を運ばれなければならないのか。それは、“女性天皇・女系天皇”の誕生を望む国民の声の高まりとも密接に関わっていると、前出の皇室担当記者は指摘する。
「天皇陛下は2005年のお誕生日に際しての記者会見で、《どのような立場に将来なるにせよ、一人の人間として立派に育ってほしいと願っております》と述べられています。
これは“愛子さまのご即位の可能性を含めた将来に備える教育方針を陛下が示された”とも受け止められています。また高市政権が進めた皇室典範改正に対し、“国民の理解が得られていない”と、陛下は懸念を抱かれているとも言われています。国民の望む声がある以上、愛子さまへの帝王教育を続けていきたいとお考えなのでしょう」
全国を巡られた上皇ご夫妻と同様に、その土地で生きる人々と心を通わせようと、両陛下は奮闘されてきた。前出の宮内庁関係者は続ける。
「そうしたご両親のあり方を愛子さまは幼いころよりご覧になっていますし、ご自身も一日でも長い日程で各地を巡るべきだとお考えになっているはずです。今年8月に愛子さまは、短い期間で大阪と滋賀の2府県を訪問されていますが、そうした問題意識をお持ちだからでしょう。
愛子さまが47都道府県に足を運び、国民の中に入られていくことは、天皇となる運命に備える“現地実習”であり、“必修科目”ともいうべき側面があるようにも感じています」
2泊3日という日程で愛子さまが臨まれていく地方ご訪問……。全都道府県ご訪問を完遂された暁に、“愛子天皇”の輝かしい御代が到来することを、多くの国民が願っている。
画像ページ >【写真あり】昨年の新潟県ご訪問で話題となった、可愛らしい愛子さまのハーフアップ姿(他19枚)
