大谷翔平(写真:本誌写真部) 画像を見る

「練習の映像を見た現地の記者やカメラマンからは、『軸足である左足に、しっかり体重を乗せてスイングできている。好調時のフォームがだいぶ戻ってきたようだ』という声が上がっていました」(在米ジャーナリスト)

 

9月30日(日本時間、以下同)、ポストシーズンに向けたチームの全体練習に参加したドジャースの大谷翔平選手(32)。球団は公式SNSで、屋外でフリーバッティングに臨む大谷の様子を公開した。

 

右上腕や左ひざの違和感などのため負傷者リストに入っていた大谷だが、24日から試合に復帰。ドジャースのワールドシリーズ3連覇に向けて調整を進めるなか、5カ月ぶりとなる屋外でのフリーバッティングを敢行した。

 

「大谷選手は、スイングの微調整に集中するため、基本的に室内でフリーバッティングをします。今回珍しく屋外で行った背景には、復帰後の打席で気になっていた箇所を確認・修正したい意図があったのでしょう」

 

そう話すのは、『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2026』(廣済堂出版)の編著者でスポーツライターの友成那智さんだ。

 

「負傷者リスト入りする前は極度の不振に陥っていた大谷選手ですが、そのころの打席では、右腕と左ひざの負傷の影響から、体の回転を十分に使ったスイングができていませんでした。スイングをした後に、右手がバットから離れてしまうケースも目立ちましたね。

 

ところが、今回の屋外フリーバッティングを見ると、フルスイングができていて、バットから手が離れることもなかった。ボールを下から上方にすくい上げるアッパースイングにも力強さが戻っていました」(友成さん)

 

フォームの調整に加え、自分のスイングと、そこからイメージする打球の軌道が一致しているかどうかを確認する狙いがあったと友成さんは指摘する。

 

「大谷選手のホームランは、英語で言う『ノーダウト』、すなわち打った瞬間にスタンドに届くとわかる一発が定番でした。昨シーズン放ったホームランの約50パーセントがこれに該当します。

 

しかし、今シーズンは二刀流としてフル回転してきた疲労の蓄積もあってか、ノーダウトの一発は30パーセントほどにとどまっているんです。打球の飛距離に対する違和感もあったのでは」(友成さん)

 

こうした取り組みの成果が出ているようで、ドジャースのロバーツ監督は大谷の状態について、「ここ2カ月のなかではベストな状態と思っている」とコメントしている。

 

「ドジャースが3連覇を果たすには、大谷選手の復調は欠かせません。左投手が先発の場合はベッツ選手が1番で、大谷選手は2番を打つことになるケースもあると思いますが、いずれにしても大谷選手が流れを作るカギになるでしょう」(友成さん)

 

悲願の3連覇への奮闘は続く。

 

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