10月18日に放送されたNHKスペシャル『オーバードーズ 市販薬乱用 ~若者の命をどう守る~』(NHK)。若者たちの間で広がる“オーバードーズ”を取り上げた意義ある内容だが、番組内の一部の表現をめぐって、SNS上で物議を醸している。
定められた量を超えて、薬を過剰に摂取するオーバードーズ。つらい気持ちを麻痺させ、苦痛を和らげるために行われ、若者の間では、せき止め薬や風邪薬などの身近な市販薬の乱用が広がっているという。
そんなオーバードーズや市販薬乱用の問題を取り上げた18日のNHKスペシャル。医師や専門家への取材から、市販薬を大量に摂取することを繰り返した若者への密着、オーバードーズが原因で娘を亡くした母親へのインタビューが行われ、オーバードーズがここまで広がった背景や問題点を伝えた。
今回問題視されているのは、番組の取材に対し、オーバードーズで運び込まれる患者の治療に取り組む医師が、市販薬を適量以上に飲むことの危険性や依存性を指摘した場面。その際、オーバードーズに使用されていた市販薬を手に取りながら説明していたのだが、名称やパッケージにモザイクなどがかけられることなく、はっきりとわかる形で映し出されていたのだ。
番組では、その他のシーンでもオーバードーズに使用されている市販薬が映し出されていた。そのため、同番組を見た“模倣する視聴者が出てくるのでは?”と考える人も少なくなかったようだ。X上では、疑問の声があがっている。
《録画で遅ればせながら見ているけれど、どんな市販薬が使われたか、モザイク無しで地上波で流すのはまずいと思う》
《なんで薬にモザイクかけんかったん?飛ばすの誘発させてるだけ》
《なんで使われてる薬に対してモザイクもかけず出してんの?危機を煽るどころか濫用補助してるのと変わらんぞ?》
《具体的な薬の名前とか、映像は流さない方が良いのでは、、》
そこで本誌は、NHKにこうしたSNS上での指摘について問い合わせたところ、書面で回答が寄せられた。
まず、番組の目的については《オーバードーズの実態を伝え、その危険性を報道すること》と回答。オーバードーズに使用される市販薬にモザイク処理がなく、視聴者が模倣しやすいという懸念に関しては、《身近な薬でも過剰摂取は健康上の深刻な事態につながるおそれがあることが分かるよう、薬の名前が分かる映像を使用しましたが、薬を紹介する際は、「薬は用法・用量を守ってお使いください」と度々、字幕で注意喚起をしました》と、説明した。
