松井秀喜新監督(写真:本誌写真部) 画像を見る

「力強いジャイアンツ、光り輝くジャイアンツになるよう、少しでも力になりたいと思います――」

 

10月23日、プロ野球巨人の新監督就任が発表され、会見に臨んだ松井秀喜氏(52)。22日のドラフト会議でメジャーリーグ志望の高校生・織田翔希投手(18・横浜高校)を強行指名した巨人が、翌日にさらなるビッグニュースで世間を驚かせた。レギュラーシーズンの全日程終了後、球団が松井氏に打診。それから1週間ほどして受諾の返事を受け取ったという。

 

松井氏は昨年6月、恩師である長嶋茂雄さんが89歳で亡くなった際、アメリカから緊急帰国し故人と対面した後、報道陣を前に、「長嶋監督と生前、約束したこともあります。その約束を果たしたいなと思います」と発言。その約束が“巨人の監督になること”ではないかといわれていた。

 

「長嶋さんは巨人の監督を務めていた’93年に入団した松井さんをつきっきりで指導。バットを振る音で会話をするような師弟関係だったといいます」(プロ野球関係者)

 

’03年に松井氏がヤンキースに移籍後も、ときには現地で素振りをチェックするなど、長嶋さんは愛弟子のことを気にかけていた。

 

「長嶋監督は野球人としてのすべてを松井氏に伝えたかったのでしょう。そして、いずれは日本のプロ野球界を引っ張る存在になってほしいと強く願っていました」(前出・プロ野球関係者)

 

冒頭の会見で、長嶋さんと「日ごろから心の中で会話している」と明かしていた松井氏は、「(ユニホーム姿を)長嶋監督にも見ていただきたかった」と語った。

 

元巨人の広報担当の香坂英典さんは今年、雑誌のインタビューで次のように語っていた。

 

《松井が監督を引き受ける時は、長嶋終身名誉監督が天国から語りかけるでしょう。その声が聞こえたら、監督になるんじゃないかな》(Number Web・8月13日配信)

 

声が聞こえたのか、恩師の悲願をかなえる形となったが、このタイミングでの監督就任は、松井氏にとって“茨の道”ともいえる。

 

「4番に成長した岡本和真選手(30)は今年メジャーリーグに移籍、チームの顔である坂本勇人選手も37歳になり、フル出場はしていません。スター選手不足は深刻で、近年はオールスターのファン投票で選出ゼロということも珍しくないのです」(スポーツ紙記者)

 

さらに、今年はシーズン途中で阿部慎之助監督(47)が家族とのトラブルを理由に辞任という前代未聞の事態が発生。巨人の黄金期を支えたソフトバンクの王貞治球団会長(86)も、松井氏の監督就任について「火中の栗を拾うという感じで引き受けてくれた」とコメントしている。“生え抜きのエースか4番しか監督にしない”という巨人の不文律を疑問視する声も上がるなか、巨人としては最後の切り札に頼らざるをえなかったとも考えられる。松井氏自身、会見で「新たな黄金時代が訪れるよう、スタートしていきたい」と“球界の盟主”復権を自らに課していた。

 

V9時代以来の黄金期を天国の長嶋さんに届けるために?。新たな挑戦の幕が上がった。

 

画像ページ >【写真あり】24年ぶりに巨人のユニフォームに袖を通した松井新監督(他6枚)

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