堺雅人(『VIVANT』公式インスタグラムより) 画像を見る

10月25日、俳優の堺雅人が主演を務める日曜劇場『VIVANT』(TBS系)の第22話が放送。物語は終盤に差し掛かり、盛り上がりを見せているが、作中の中国に関する描写が波紋を呼んでいる。

 

同作は、堺演じる自衛隊の極秘諜報組織「別班」の主人公・乃木憂助をめぐる物語を描いた作品。‘23年に日曜劇場で放送されて人気を博し、今作はシーズン2として7月から放送されている。

 

描写をめぐって問題視されているのは、10月に放送された第19話および第20話。劇中では、中国の架空の秘密情報組織『シンシー』が、『別班』のメンバーを拉致し、指を切断したり刃物で刺して殺害したりする過激な拷問シーンが描かれたのだ。

 

中国のSNS『微博(ウェイボー)』で、フォロワーを多数抱えるアカウントが同件に関して発信。《中国を徹底的に貶めている》《これが日本のヘイト教育だ》といった怒りの声が拡散され、関連ワードがトレンド入りする事態に。

 

炎上はSNSにとどまらなかった。10月25日には国営メディア・中国中央テレビ(CCTV)のニュースアカウント『央視新聞』が、翌26日には中国共産党系紙『環球時報』が本作を非難。拷問描写が「旧日本軍が中国の抗日志士に対して行った残虐行為と酷似している」と批判したのだ。

 

歴史上の加害者と被害者を逆転させ、日本人を正義の味方、中国人を残忍な悪役として描いていると主張したほか、自衛隊の海外での活動を美化し「中国脅威論」を誇張しているとして、強い警戒感を示した。

 

「とりわけ央視新聞の論評は、『VIVANT』を日本外務省の対外発信予算、靖国神社、教科書問題と並べ、日本による“認知戦”の一部と位置付けているようです。さらに『高市早苗が名指しで見たがる』と述べ、録画して年末年始に見たいという首相の国会答弁での雑談も言及しています。

 

中国メディアから批判が殺到した要因として、シーズン前後での“設定の変化”が指摘されていますね。シーズン1では基本的に『バルカ共和国』など完全な架空の国名が使われていました。他方でシーズン2ではリアリティ向上のためか、実在の国名が使われる場面が多々見られるのです」(全国紙文化部記者)

 

こうした中国側の反応に対し、日本国内のSNSではTBSの制作姿勢を問う声がある一方で、「単なるフィクション」「日本のフィクションだけ批判されるのはおかしい」と反発する意見も上がっているが――。

 

本誌が『VIVANT』における中国の描写に関してTBSに取材すると、以下のように答えた。

 

《『VIVANT』は完全なフィクションによるエンタテインメント作品です。特定の国家を貶めたり、国民感情を傷つけるようなメッセージを届ける意図は全くございません。皆様から頂戴した貴重なご意見は今後の番組作りに役立ててまいります》

 

『VIVANT』はあくまでフィクションだが、実在の国を直接的な敵役に据えたことで、図らずも現実の日中関係や歴史問題の火種を刺激する結果となってしまったようだ。

 

画像ページ >【写真あり】「残酷すぎる」物議を醸した『VIVANT』の拷問シーン(他6枚)

出典元:

WEB女性自身

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