東京大学大学院の本田由紀教授が10月28日、自身のXを更新。皇室をめぐる過去の投稿について、表現が不適切だったとして反省の意を示した。
9月1日、本田氏は三笠宮家の彬子さまの皇族費が倍増するというニュースを受け、彬子さまや親族である麻生太郎自民党副総裁を《さもしい》と批判し、《皇籍離脱させるべきでは?》などと主張する投稿を引用する形で、次のように投稿。
《この人たちを目にするたびに、遺伝的要因のおそろしさを感じる。露出の増加が逆効果になるかもしれない》
背景にあるのは、皇族数の減少を受けて進められた皇室典範の改正だ。今年7月17日、皇室典範などの一部を改正する法律が成立した。
「改正の柱は大きく2つ。一つは、女性皇族が一般男性と結婚した後も皇族の身分を保持できるようにすること。もう一つは、旧皇族の男系男子を養子として皇族に迎えることを可能にする制度です。
また、今回の改正に伴い皇室経済法も見直され、独立して生計を営む女性皇族の皇族費が、男性皇族と同額に引き上げられました。彬子さまは昨年9月に三笠宮家の当主となっており、皇族費は従来の年1067万5000円から2135万円へと倍増することになります」(全国紙社会部記者)
本田氏は、こうした皇室制度をめぐる動きや、政治家と皇族の血縁関係への懸念から投稿したとみられる。しかし、引用元の投稿には彬子さまと妹の瑶子さまの写真が並べて掲載されていたこともあり、本田氏の発言は、皇族の血筋や出自を揶揄しているようにも受け取られ、《差別的だ》といった批判が噴出した。
こうした批判を受け、本田氏は9月5日、自身のXで投稿の意図を説明する文書を公開。「遺伝的要因」という表現は、権力者の血縁者が公的な場で優遇されることへの懸念を示したものだと説明し、差別的な意図はなかったと主張。しかし、説明後も表現の適切さや、本人から明確な謝罪がないことなどをめぐって議論が続いていた。
そして10月27日、本田氏が会長を務める日本教育学会は、本田氏の問題の投稿について倫理委員会の見解を取りまとめたと発表。会員限定で公開された見解では、本田氏が特定の皇族の容姿などを遺伝によって批判する意図があったとは認定できないとした一方、「ことばの選択を含め、配慮が不足していた」と指摘。さらに、「その表現がどのように受け取られ得るかについても配慮する必要」があったとした。
この学会の発表を受けた翌28日、本田氏はXで改めて次のように言及。
《短く曖昧な言葉で様々な解釈を呼び込む投稿をしたことを反省しています。趣旨は解説した通りです。表現について今後いっそう正確さと慎重を期すよう心がけます》
政治家による親族優遇への問題提起だったと説明してきた本田氏だが、今回の反省の表明で、物議を醸した投稿をめぐる批判は収束に向かうのだろうか。
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