林芳正前総務相が、週末の地方行脚やネット番組に出演するなど、活動を活発化しているようだ。
林氏は、2027年秋の自民党総裁選で再選を目指すとみられる高市早苗首相の最大のライバルと目されている。2025年10月の総裁選で林氏は、1回目の投票で議員票では高市氏を上回ったものの、地方の党員票では高市氏に2倍近い票を獲られ、3位に沈んだ。
政治担当記者が言う。
「林氏は総裁選に敗れた後、『地方回りができる役職なら受ける』と希望し、総務相に就任しました。2025年10月21日に発足した第1次高市内閣、そして2026年2月18日に発足した第2次高市内閣の約11カ月の間に、地方の党員の仲間を増やすことも念頭に置きながら、26都府県を視察で回るなど、地方行脚を続けてきました。
9月17日に発足した第2次高市改造内閣では閣外に出て無役となりましたが、週末は積極的に地方行脚を続けています。9月20日には、高知市で開かれた気脈の通じる自民党の中谷元前防衛相の国政報告会に出席しました。1週間後には自民党の平畑雅博福岡市議会議長の政経フォーラムに出席するために、福岡市を訪問。そして、10月に入ってからも自身のXに、地方行脚の様子を投稿しています」
林氏のXをみると、10月4日には岩手県、18日には山口県、翌19日には兵庫県でのイベントや会合の様子を投稿しており、毎週のように地方を飛び回っている様子がうかがえる。
「10月24日と25日には宮崎県を訪問し、自民党宮崎県連主催の会合で講演しました。また、ピーマン農家や家畜市場を視察し、意見交換をしています。宮崎県延岡市と熊本県嘉島町を東西に結ぶ『九州中央自動車道建設促進地方大会』への出席なども報告しています。地方行脚以外にも、10月25日に公開された動画メディア『ReHacQ』に出演し、地方衰退をどう立て直すかについて、実業家のひろゆき氏と対談しています。
10月27日放送の『ABEMA Prime』にも出演し、10月16日に設立総会を開いた『J-Beauty産業振興議員連盟』の会長として、日本の化粧品や美容技術を世界へ広げることについて討論するなど、ネット番組にも積極的に出演しています」(同前)
地方行脚やネット番組出演など、精力的に活動している林氏だが、閣外へ出てから、自身の次回総裁選への出馬については口を閉ざしている。10月18日に放送された『日曜サロン』(BSテレ東)に出演したが、2027年の総裁選について「来年9月のことを、あれこれ言うのは時期尚早だと思う」と、言及しなかった。
こうした林氏の動きについて、自民党関係者が言う。
「総務相退任時に、一議員として地方回りを続けたいと言っていたように、着々と仲間を増やす活動を継続しています。総裁選について、この時期に語ることは、高市政権の邪魔をしているようにとらえられかねないため、口を閉ざしているのだと思います。
林さんが立ち上げて会長に就任した『J-Beauty産業振興議連』ですが、日本の美容産業を世界に広げる活動は、政府の成長戦略のひとつとなっていますし、議連の最高顧問就任を前提に高市さんも入会したということですから、現時点では自民党の議員として、高市さんと協力関係を維持していくという戦法なのでしょう。G7首脳オンライン会議の欠席問題などで、その外交姿勢を批判されている高市さんですが、高い支持率を保ったまま2027年の総裁選を迎えられるかどうかは不透明です。ですから、林さんは虎視眈々と次を狙っているのだと思います」
高市政権との協力関係を保ちながら、林氏は牙を研いでいるようだ。
画像ページ >【写真あり】「辞職すべき」高市首相を痛烈批判した芥川賞作家(他2枚)
