その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の“霊がよく見える”ピン芸人・シークエンスはやとも(25)。『ポップな心霊論』は、彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!
【フレンチブルドッグの幽霊犬、飼ってます】
去年の春に、両親と住んでいた自宅が火事にあいまして。そこで、愛犬を亡くしてしまいました。フレンチブルドッグで、名前はラガー。7歳半でした。
火事で住む家がなくなって、1週間ほど車で寝泊まりして転々としていたのですが、新たに部屋を見つけて、親子3人で腰を落ち着けて新生活を始めたころ。ある日突然、新居にラガーの姿が現れました。幽霊になりながらも、僕たち家族のことを捜し出したのかもしれません。
それ以来、今でも一緒に暮らしています。“幽霊の犬”を飼っているってことになりますね。親父も霊が見えるので、僕と親父で「ラガー、ただいま〜」って話しかけたりして。母は見えないので、ふ〜んいるのね、って顔してますが。
いてくれるのはうれしいんですが、触れることができないので、ちょっと切なくもあります。
動物霊についてよく聞かれますが、俺の印象では、そんなに多くはありません。たとえば、家畜として飼われていた牛、豚、鶏などの霊は見たことがないですし、猫の霊もあまり見ません。これはたぶん、自分が死ぬときにこの世に思い入れがないからなんじゃないかなって思っています。
動物の中でも人間への忠誠心の強い犬は、死んでからも飼い主を心配してしまうため、霊になることがあるのかもしれませんね。
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