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その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の“霊がよく見える”ピン芸人・シークエンスはやとも(25)。『ポップな心霊論』は、彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!

 

【“幽霊には足がない”には、否定派です】

 

よく「幽霊には足がない」って言いますよね。でも、僕が見ている霊たちには、ばっちり足があります。それで思い出すのが学生時代、毎朝同じ電車に乗り合わせていた幽霊のこと。その人はきっと、生きていたころと同じように、会社へ通勤していたんだと思います。

 

はじめは、幽霊だと気付かないくらい顔も体もはっきり見えたんですが、何週間かたつころには、肩から上の辺りが、なんというか、“ぐちゃぐちゃ”になっていました。目の位置がおかしかったり、耳が変なところに付いていたり、ゆがんで見えるんです。たとえて言うなら、ピカソの絵みたいに。それで、時がたつにつれそのゆがみがだんだん大きくなって、体の下のほうに広がっていき、上のほうからだんだん姿が見えなくなってしまいました。でも、足は最後まで残っていたんですよ。

 

ほかにも何度か、顔がゆがんで見える幽霊に出くわしたことがあるので、幽霊は上のほうから消えていくものなんだと思います。思うに、それってたぶん、自分の顔を忘れちゃうからではないかと。幽霊は鏡に映らないから、だんだん幽霊自身にも自分の顔がわからなくなる。でも足は自分の目で見えるから、最後まではっきり残るんじゃないかと思うんです。

 

だから、足のない幽霊に追いかけられたって話はインチキくさいけど、足だけの幽霊が歩いてたっていう話だったら信ぴょう性が高いです。僕もたまに見ますしね。