第一回「茶道を始める前に知っておきたい基本の『き』～お洋服はどうする？～」

オフィスや、お仕事終わりにホッと一息つきたい、お道具を揃えてきっちり始めるには、まだ･･････という女性も多いのではないでしょうか。OL茶道は、その名のとおりカジュアルに楽しめる茶道を目指して、遠州流茶道　小堀優子（26）と、茶道にチャレンジしたいアイドル・森咲樹（アップアップガールズ（仮））が、教え、学びながら新しい茶道を提案。

第一回目は、茶道だけでなく、日常生活でもおさえておきたいマナー＆服装について。お着物じゃないとき、どんな服装がいいの？という疑問を一緒に解決しましょう。

小堀優子「はじめまして。遠州流茶道　小堀優子です。OL茶道、ついにスタートしますね。よろしくお願いします」

森咲樹「はじめまして！アップアップガールズ（仮）の森咲樹です。ちょっと緊張していますが、たくさん学びたいと思います。よろしくお願いします♪」

小堀優子「さて、これから一緒に『カジュアルに楽しめるOL茶道』を始めていくわけですが、今回は超入門編として、お家を訪ねるときや、和室に入る際のマナーについてお教えしたいと思います。この季節は暖かいので、コートやマフラーを着けていませんが、日本の家屋に入るときは、コートやマフラーなどを取ります。そして、靴の脱ぎ方にもマナーがあるんですよ」

森咲樹「そうなんですね。私はさっき後ろを向いて靴を脱いだのですが･･･」

小堀優子「実は、背を向けて入ると、相手に背を向けてしまい失礼にあたります。なので、靴は正面を向いて脱いでください。そして振り返って靴を整えます。また、お足元についてですが、今回はパンプスに素足でお見えになられましたが、お茶会やお稽古で、他のお家にお邪魔するときは、必ず靴下を履いていただくことも礼儀となっておりますので、次回お越しいただくときは、靴下をお持ちになってくださいね」

森咲樹「知らなかったです･･････ついつい大人に見えるパンプスを選んでしまいました」

小堀優子「靴下を履いていると、迎える側としても清潔に感じられますよね。特に和室だと、肌が直接畳に触れて、足の油分などで汚れがついてしまうのを避けるためでもあるんですよ」

森咲樹「なるほど。靴下は必至アイテムなんですね」

小堀優子「では、次に咲樹さんのお洋服についてアドバイスをちょこっと。ミニスカートとノースリーブという素敵なファッションなのですが、お茶室では正座をするので、脚が丸見えになってしまいます。皮膚も直接畳に触れてしまいますよね。ポイントとして、タイトなスカートですと、締めつけられて足が痺れやすくなってしまいますので、ひざ下ぐらいの丈で、ゆるやかな形がおすすめです」

森咲樹「タイトの方がきちっとして見えると思っていたけれど、確かに足が痺れるかも･･････」

小堀優子「そうなんです。たくさん言って申し訳ないのですが･･････（笑）」

森咲樹「いえ、ご指摘はビシバシお願いします！」

小堀優子「茶道というのは、お茶碗やお茶の香りを楽しむところなので、露出や身に着けるものは、控えめがいいですね。指輪などの可愛いアクセサリーも、お茶を召し上がっていただくときには、直接、お茶碗に触れます。ですので、指輪をしているとお茶碗に傷がついてしまうかもしれません。また、イヤリング、ブレスレット、時計も必ず外すようにしてください。正式なお茶会でない場合に、お抹茶が出されたら、さり気なく時計を外すとマナーポイントがアップします」

森咲樹「ふむふむ。メイクで気をつけておくべきポイントはありますか？」

小堀優子「茶道は礼にはじまり、礼に終わるので、お辞儀をすることがとても多いです。髪の毛が顔にかかっていますと、お辞儀をした後、どうしても顔をふるような仕草が出てしまいます」

森咲樹「たしかに、無意識にしていたかもしれません」

小堀優子「なので、髪が長ければひとつにまとめていらしてくださいね。横髪が落ちてこないようにしていただくと、お辞儀をした後の姿も美しく見えて素敵ですよ。後は、デコレーションの入ったネイルをされていたり、リップグロスを塗る方も多いと思います。とても綺麗なのですが、茶道では直接お道具に触れたりしますので、道具を傷つけたり汚したりするネイルやグロスも控えたほうがいいです」

森咲樹「日常とは違う、お茶を楽しむファッションだと気持ちも整いそうです」

小堀優子「服装は大切ですよね。お茶の香りを楽しむために香水はつけない。普段とは違うお茶をいただくときのファッションというものがありますので、これから徐々に一緒にやっていきましょう」

森咲樹「はい。よろしくお願いします！」