私はぶりっ子が嫌いだ。
というか、この世にぶりっ子好きな女も男もいない。しかし彼女たちは確実に武器を使い、男を魅了し、私のような凡庸な女を貶めている。
この世からいなくなればいいと思うぶりっ子ですが、さとう珠緒さん(44)を見ていると「ぶりっ子も大変ね」という複雑な思いを抱いてしまうから不思議です。
さとうさんといえば、もともと「戦隊モノのピンク」という“男コミュニティの紅一点”的存在としてブレーク。その後も、徹底したぶりっ子キャラで今も芸能界を生きる女性です。過去には「女が嫌いな女ランキング」で2年連続1位にも輝いたこともある彼女。そんなさとうさんがお笑い芸人の森一弥さん(43)と結婚間近と、『女性自身』によってスクープされました。
ニュースを見たとき反射的に思ったことは「モテモテぶりっ子も芸人と40代でゴールインするのが現実か」という“残念感”です。
結婚していないから負けとか勝ちとか言いたいのではありません。20代はウルウルお目々であらゆる男性を魅了してきた女性が、40代になって“売れない芸人”と落ち着こうとしている。それって、なんだか夢がない話じゃないですか。祝福よりも「ぶりっ子キャラの難しさ」を考えずにはいられません。
考えてみると、ぶりっ子キャラを貫き通して成功している人は芸能界でもまだいないように思います。元祖と呼ばれる松田聖子さん(55)だってアイドル感こそ残っていますが、大人になるタイミングでぶりっ子を手放して大御所歌手の雰囲気です。
ちなみにさとうさんの下の世代を見ていくと、ぶりっ子アナの田中みな実さん(30)は現在キャラチェンジに迷走中。またぶりっ子といわれる芹那さん(31)やおのののかさん(25)も、気づけばテレビ露出が減りつつあるような気がします。
ぶりっ子にとっての頂点は “ぶりっ子を使って男を利用し大出世”だと思うのですが、そういったわかりやすい成功例がないのが現実。多くの男性を魅了していたにもかかわらずなぜ……。疑問を持ちながらさとうさんのブログを見ていると、画面の端々から感じる「無理している感」が原因なのではという仮説が浮かんできます。
まずさとうさんのブログ写真を見ると、なぜか全てモヤがかかっています。画像加工なのだと思いますが、レンズが汚れているみたいで下手すぎる……。またそんなブログ写真に掲載される写真は、カレーとか火鍋とか若干女子っぽさがない。個人的にはシンパシーを感じるものの、全体的に無理して“かわいい女の子やってます感”が漂ってくるではありませんか。
天然ぶりならマカロンとかコスメでも掲載しておけばいいものを。キャラとしての自分を生かして顔を使い分けようとした結果、女としての“残念感”が漂うことになっているのかもしれません。
「楽だけど、やめるの難し ぶりの子よ」
一句浮かんできましたが、何が言いたいかというと「ぶりっ子なんて40代にもなってやるもんじゃない」ということ。ただしこれはぶりっ子に対する私の嫉妬じゃあございませんので、あしからず。