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ゆーても美奈子は、34歳なんだよなあ……。

 

第7子を出産し、最近新たな事務所での仕事復帰を宣言したタレントの美奈子さん(34)。彼女のことを考えると育児歴や落ち着きのなさに違和感しか覚えず、困惑することが多いのです。

 

そもそも世の中に「美奈子が好き」「美奈子をテレビで見たい!」という人は、どのくらい存在するのでしょうか。彼女のニュースが出れば批判のコメントが集まり、彼女がテレビに出れば出演者すら批判的なことを言う始末。それでも芸能界に戻ってくる美奈子さん。本当にメンタルが強いです。

 

ところで、彼女はなぜこんなにも嫌われているのでしょう。無計画な妊娠出産や結婚離婚を繰り返すことは意見が分かれるところですが、批判の声の原因はそれだけなのでしょうか。考えると、彼女から感じる違和感には2つあると思うのです。

 

1つは育児や出産、私生活や過去のつらい経験などをなんでもかんでも売りポイントにしちゃう彼女のなりふり構わなさ。そしてもう1つは「母」としてテレビに出てきていたはずなのに、完全にブレている点です。

 

彼女が有名になったのは、ご存じ「ビッグダディ」こと林下清志さん(52)の妻だったからです。最初は脇役でしたが、気づけば主役より生き残っているポテンシャルの高さがあります。

 

それを生かして活動を始めたはずが、シングルマザーとなった彼女は散々。子育て論を反論されてすぐに涙。過去を清算したいと言うと、共演者たちに「甘い」と一喝される始末。ほかにもシングルマザーからの婚活を本にしたり、ステップファミリーをテーマに活動したりと「キャラの玉手箱状態」でした。

 

現在は第7子誕生に幸せいっぱいの彼女。ですがタレントとして活動するなら何かしらのキャラ、すなわち「母としての信念」がないと難しいように思います。

 

たとえば美奈子さんと近いかはわかりませんが、「肝っ玉母ちゃん」として多くの人から支持される女性に北斗晶さん(50)がいます。彼女は「いい母親かどうかは、この世から消えてなくなるときに子どもたちが決めてくれる」などといった“独自の子育て論”で、多くの母から共感を得ています。

 

またシンママとしてなら、小倉優子さん(33)も参考になるかもしれません。彼女の場合は離婚してから日が浅いこともあるものの、離婚に際して「自分も悪かった」という趣旨の発言をしております。つまり“未熟なシングルマザー”を前面に出し、頑張ろうとしているのです。

 

そんな彼女たちと比べ、美奈子さんの考え方やスタンスとはいったい何なのでしょう。「二兎を追うものは一兎をも得ず」とはよくいいます。肝っ玉母ちゃんか元シンママか、それともほかのキャラなのか。新生・美奈子は食費を稼ぐため、きちんと考えなければなりません。

 

『ハダカの美奈子』で彼女は大ブレークしましたが、芸能界ではキャラも主張も“ハダカ”では伝わりません。「芸能界はエンタテインメント」。そんな基本中の基本を思い出して美奈子が強くなるべきは、まさに今なのです。

 

(文・イラスト:おおしまりえ)

恋愛ジャーナリスト・コラムニスト・イラストレーター

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