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人間は、広い世界のほんの一部で生きている。
全てを知ることはできない。
世界のどこかには、自分の知らない何かを熱狂的に愛してる人がいる。研究する人がいる。
そんな人が集まると、小さなブームになる。
誰かの世界を、少しだけ覗いてみちゃおう。
それが「うさこの覗いた世界」なのだ…!

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レトルト。
それは忙しい現代人を救う便利な食品である。
湯煎で、あるいは電子レンジで、
温めるだけであっというまにおいしいごはんが出来あがる。
そんな便利な21世紀の文明も、添加物を避けたい健康オタクのわたしにとって
遠い世界の出来事だと思っていた。

 

しかしスーパーを徘徊していたところ、
レトルト食品にも健康に気を遣ったものがあると知る。
「無添加」「厳選素材」「国内産野菜使用」
そう書いてあるレトルトはいくつもあったが、
そのうち15種類ほどが宮城県の工場『にしき食品』によるものだった。

 

しばらく経って…。
東京のおしゃれタウン・自由が丘にごちそうレトルト専門店なるものがあるのを知る。
よくよく調べてみると、あの『にしき食品』の直営店らしいじゃないか。
わたしは憧れてたアイドルの握手会に行けるようなソワソワした気持ちで、
自由が丘へと向かった。

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ごちそうレトルト専門店『にしきや』。

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ずらり並ぶのは、全てレトルト食品だ。その数はなんと90種類に及ぶと言う。
この直営店では、そのうちのいくつかを味見することが出来る。

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この日試食が出来たのは

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一番人気の「レモンクリームチキンカレー」、

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ガッツリ辛さが効いたジャマイカ料理との融合「ジャークチキンカレー」、
本気のインドカレー「ココナッツチキン」
スペインの冷製トマトスープ「ガスパチョ」。
この4つからも分かるように、にしきやの食品は幅が広い。
レモンやゆずなどの柑橘類を効かせたり、パルメザンやカマンベールなどのチーズをふんだんに使ったりと独特の具材が引き立つ創作カレーから
ほっこり優しいこどもカレーにあまくちカレー、
レトルトであまり見ることのない本格インドカレーに
韓国のユッケジャンクッパやコムタンクッパ、
ボロネーゼやカルボナーラのパスタソース、シチューにポタージュ、お粥…と、
さすがに90種類、世界各地を巡れるほどの多種性を誇る。

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インドカレーに至っては「レトルトといえばカレー、カレーといえばインド!」ということで
実際インドに研修に行き、「ベイガンティルマサラ(黒ゴマベースのナスカレー)」や「アヴィヤル(ヨーグルトとココナッツ風味の野菜カレー)」といった日本ではなかなかお目にかかれない本場すぎるものまで持って帰ってきてしまった。
これまでスーパーでもたくさんのにしきやの食品に出会った気がしていたが、ほんの一部でしかなかったのか…!
ぐるりと自分を取り囲む無添加レトルトの数々にひれ伏す瞬間である。

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レトルトといえば“健康によくない”というイメージばかりあったが、
一体どうやって無添加を可能にしているのか?
「実はレトルトって、もともと保存料を使ってないんです」と語るのはにしきや自由が丘店店長の西木さんだ。
「レトルトは加圧加熱殺菌装置“レトルト釜”で殺菌されるからその名前で呼ばれます。」

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「体に悪いイメージは、きっとレトルト臭があったからでしょう。昔は袋詰めする際に化学調味料が化学反応を起こしどうしても独特のレトルト臭がしてしまって、なかなかおいしいレトルトがなかったんです。にしき食品は昭和50年からレトルトを作り続けている会社なのですが、当時は業務用が多くとにかく安く作ることを目標にしていました」
価格競争から使用量が増えた“添加物”。
実は使わなくてもレトルト技術によって1年以上持つという。
「10年ほど前から“家族や子どもにも食べさせられるものを作りたい”ということで、食材に気を遣ったものを作るようになっていきました。余計なものをいれなければ、レトルト臭も出ない。それは、おいしいレトルトが作れる、ということでした」
無添加の壁は、値段が高くなってしまうこと。
とはいえ、にしきやのカレーは特別高いわけではない。
価格競争からは外れてしまっているけれど、それでもプラス50円くらいでいいものが買えるのだ。
最近ではオーガニックや無添加の食品も増えてきた。
消費者にも安いものを買うかよいものを買うか選べるような時代になってきているのである。

 

そんなにしきやさん、プレゼントで使われることも多いそう。

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常温でいい、日持ちがする、体にいい。
ちょっとおもしろいし人を選ばない。
これだ…。
これからは贈り物に悩んだらにしきやさんのカレーだ…!
「ご年配の方は、暑いキッチンで熱中症にならないためにもぜひレトルトを頼ってほしいです」と西木さん。
赤ちゃんのお世話で手一杯のママにももってこい。
子どもがいる家庭では、子どもだけ甘口、大人は辛口…と選べるところも魅力だ。
また、子どもが食べきれず甘口を残してしまっても
無理に甘さを加えていない自然な味だから大人が食べてもおいしい。
何かがあったときは常温でも食べられることから、非常食にする人も多いと言う。
「何かあったときこそおいしいものが食べたいので、にしきやさんのレトルトを非常食にしてます!」という人もいるそうだ。
今日からわたしもその一員である。お粥をそっと避難袋にしまう。
聞けば聞くほど世界平和はにしきやさんから生まれる気がしてやまない。

 

みんなにオススメしたくなる、体にやさしいレトルト食品。
忙しいときや、ちょっと家事を休みたいときにも、
ごちそうレトルトを頼ってみては?

 

ごちそうレトルト専門店『にしきや』
http://nishikiya-shop.com/
にしきや自由が丘店
東京都目黒区自由が丘2丁目8-17
営業時間 11:00~20:00 試食は 11:30~17:00
※本社・工場併設のにしきや本店(宮城)、二子玉川店も。

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