世の中には食べておいしいだけじゃなく見て楽しい贅沢な食べ物がある。

 

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今回はそんな一石二鳥を求めて台湾まで旅に出た。

 

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人間は、広い世界のほんの一部で生きている。
全てを知ることはできない。
世界のどこかには、自分の知らない何かを熱狂的に愛してる人がいる。研究する人がいる。
そんな人が集まると、小さなブームになる。
誰かの世界を、少しだけ覗いてみちゃおう。
それが「うさこの覗いた世界」なのだ…!

 

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言わずと知れた美食の国・台湾。
どこの街へ行ってもお手頃値段のおいしいものがたくさんあって、
デブ活が捗って捗って仕方がない。

 

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肉汁がたっぷりの小龍包を始めとする点心の数々…。

 

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歯ごたえ抜群のタピオカミルクティなど甘くておいしい飲み物…。

 

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お店や屋台がずらり立ち並ぶ夜市で40元(約150円)くらいから食べられる小吃を食べるもよし、
人気店で激うま点心を食べるもよし…。
台湾で「美食」は外せない観光のひとつと言っても過言ではない。

 

 

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そんな台湾で近頃人気のお店があると聞いて、台北MRT「士林」駅から徒歩約5分の『寛巷子』に訪れた。

 

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入口から芸術的な佇まい。
華が描かれたゴージャスな扉を開くと、

 

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中も独創的な世界が広がる。
ここは「火鍋」の店。火鍋といえばアジア圏で人気を博す鍋料理だ。
最近ではお鍋の真ん中が仕切られ、スープが2種類選べるのがスタンダード。
名の通り火を噴くほど辛いものもあれば、辛くないスープも選択可能の
皆でわいわい楽しく食べられる仕様になっている。
「ひとり鍋」も普及しつつあるほど、季節に関わらずいつでも食べたいポピュラーな料理だ。

 

数ある火鍋屋さんの中で、この店は他とどう違うのか?
それは食材を見れば一目瞭然。
早速やってきたものを見て、わたしは目を見張った。

 

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フラワーアレジメント!?
思わず二度見してお野菜だったことに気付く。
な、なんて美しい…。こんなに入れるのがもったいなくなる白菜やきのこ見たことない。

 

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豚肉だって『寛巷子』マジックにかかればこんな芸術品に。
これが本当の豚薔薇だったか…!

 

棗や高麗人参などの薬膳がたっぷり入ったスープに、
惜しみなく食材を投入する。

 

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お鍋に花が咲いたね…!!
わたしは辛いものが苦手なのでもっぱら穏やかな白スープ専門だが、
鶏がらのお出汁が効いたスープのおいしさたるや、鍋を食べ終わってからもしばらく啜り続けたほど。
そう、この美しすぎる見た目だけではなく味も兼ね揃えているのである。
そしてさらに!たっぷり入った薬膳が健康面もサポート。
なんてことだ、まさに一石三鳥…!
あらゆるレディが大満足間違いなしの火鍋屋さんである。

 

 

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台湾でよく食べられる「八寶冰(八宝氷:かき氷の上にどしゃっとお豆やお餅などが乗ったスイーツ)」の中でも、
とびきりキレイなお宝かき氷を台中で見つけた。

 

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王道の甘く煮た小豆や緑豆はもちろん、
それぞれに胡麻やカボチャなどが練りこまれ一粒一粒味が違うタピオカ…!
マッシュされた紫芋と地瓜(台湾で食べられるカボチャとさつまいもの間みたいなもの)…!
鮮やかなレモンとスターフルーツのゼリー…!
さらに自家製の蜜がドバッとかけられ、絶妙な甘みがかき氷に染み渡る。

 

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店の外には地瓜を焼く窯。
全てがこだわった食材を使って毎朝店員さんの手によって作られ、絶対作ったものはその日のうちに使い切るそうだ。
作り立てだからこその食感…!
もきゅもきゅしたゼリー、ごろっとしたお芋の感触が残るマッシュ、

 

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サイドにそっと添えられた芋圓と呼ばれる芋団子もモチモチで芋の香りがふわっと突き抜ける絶品っぷりだ。
謎のプルプルヴェールに包まれた枝豆や大豆、胡桃もたまらない。
これもまた目に美しく、おいしく、体にやさしい。なんならお財布にもやさしめ。

 

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「今日のタピオカの味は4種類だよ」「レモンを加えると爽やかになっておいしいけどどう!?」と甲斐甲斐しく世話を焼いてくれるパパも最高。
天国かよ…!!

 

かわいくておいしくてヘルシー。
欲張り女子をも魅了する美食たちは台湾にあった。

 

『寛巷子』
台北市中山北路五段505巷22号

 

『芋糖地添』
特級招牌地芋包心(二人前):170元(約600円)
台中市北區錦新街28-3號

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