近頃アナログゲームが一部でアツい。
様々な定義があるものの、ざっくり分ければ「電源を必要としないゲーム」のこと。
『モノポリー』や『人生ゲーム』などは多くの人が一度は遊んだことがあるのではないだろうか。
『ジェンガ』や『黒ひげ危機一髪』、『UNO』なんかもそのひとつだ。
国民的ゲームのそれらは、名前を聞くだけでいろんな思い出が蘇るかもしれない。
一体何がウケているのか……それを探るべく、アナログゲームショップに潜入した。

 

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人間は、広い世界のほんの一部で生きている。
全てを知ることはできない。
世界のどこかには、自分の知らない何かを熱狂的に愛してる人がいる。研究する人がいる。
そんな人が集まると、小さなブームになる。
誰かの世界を、少しだけ覗いてみちゃおう。
それが「うさこの覗いた世界」なのだ……!

 

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アナログゲームは前述の鉄板ゲームだけではなく果てしない。
話題の今は特に、新作が次から次へと誕生している。
何から始めればいいのか……?
全く見当もつかなかったわたしは教えを請うべく
アナログゲームの販売・レンタルを行う大阪・日本橋の『キウイゲームス』に足を運んだ。

 

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扉を開けると、飛び込んでくるのは販売スペース。

 

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国内外からやってきたたくさんのアナログゲームを越えると、奥にレンタルスペースがある。
そしてそこにはさらなるアナログゲームたち……!

 

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びっちり棚に並ぶゲーム、その数2,100個超!
毎週金曜日に訪れるという初対面の常連さんと、
白熱のゲーム対決が今幕を開ける……!

 

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1.人気No.1!良いおばけを取りあう『ガイスター』

 

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店内に貼ってある貸出ゲームランキングにて、堂々の1位なのがこのゲーム。

 

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良いオバケ(青)と悪いオバケ(赤)4つずつのコマを一歩ずつ進めていって、
同じコマに止まったら相手のオバケを捕まえることができる。
相手のオバケの正体が分からない中で、良いオバケを全部捕まえたら勝ち!
ただし、悪いオバケを全て捕まえたら逆に負けてしまう。
説明すると難しいが、やってみたら超シンプル!

 

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相手のコマの進め方から「これはきっと良いオバケだ……」と推理したり、
相手がこう動かすためにはこうだ!という駆け引きをしたりシンプルだからこそ考える。
「悪いオバケを押し付けたろ」という自分の作戦にまんまと引っかかってくれた時の快感は計り知れない。

 

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「常連さんの相手になんか勝てるわけない」と思ってたが、まさかの勝利をゲットし
一気にアナログゲームが楽しくなる現金なわたしであった。
「今勝っても次は分からない」
シンプルな頭脳ゲームには、そんなワクワクがある。

 

2.魔法学校へ入学!? 材料を集めてポーションを作ろう!

イタリアのゲーム『ポーションエクスプロージョン』の箱を開くと、中身がぎっしり。

 

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そこには、フラスコに入ったポーション(魔法のお薬)と材料(ビー玉)を排出する機械。

 

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わたしたちは魔法学校の生徒になり、ポーションを調合する試験を受けるのだ!

 

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大がかりな材料排出器から、色とりどりのビー玉を取り出す。
青は「ユニコーンの涙」、黄色は「フェアリーのフケ」(!?)、
それを組み合わせるとポーション「盲目愛薬」が出来上がる。
同じ種類のポーションを3つ作るか、
全5種1つずつのポーションを完成させれば先生からご褒美がもらえる仕組みだ。
「材料を取るためのパズルゲーム」と「点数をどう稼ぐかのカードゲーム」を並行しなければならないため、
頭がごっちゃになるが慣れてくればなんのその!
机の上に広がる世界観が楽しい。

 

3.大人だって楽しい!? 老若男女が楽しめるゲーム

アナログゲームの中には、ちびっこから楽しめるものも少なくない。
だからといって、楽しいのはちびっこだけではなかった!

 

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これはドイツの「うさぎのニーノ」。
色が指定されたサイコロを振って、うさぎを取りあうという4歳から遊べるかわいらしいゲームだが、

 

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策略も何もなし!全ては運で決まる。
そのためサイコロの出た色に一喜一憂!
「はいうさぎいただきます~!!!」とかわいいゲームにかわいくない大人たち……。
ちびっことほっこり楽しむのも、大人と意地汚く楽しむのも
顔を見ながらゲームをしあうから深まる仲がある。

 

他にも『ICECOOL』でペンギンを滑らしてみたり

 

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『クラッシュアイスゲーム』でペンギンを落とさないように氷を割ってみたり

 

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いろんな世界を楽しみすぎて、気付けば数時間が経過……。

 

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周りを見渡すと人が増えていた。
男子の集団や男女混合グループ、女子会と見事に様々。平日の夕方にも関わらず大賑わいだ。
大盛り上がりの社会人女子4人組に話を聞いてみた。

 

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「もともと幼馴染同士で、小さいころから集まるたびにアナログゲームをやってたんですけど……
最近のブームで“そういえば遊んでたな”って再燃しました。
家にもいっぱいあるし、ここにも遊びに来ます。
アナログゲームの魅力は、大人数でも遊べて、フレキシブルに自分たちのオリジナルルールを作れるところ。
今や誕生日プレゼントにもアナログゲームを贈ります。自分が遊びたいから(笑)」

 

お互いの顔を見て表情や仕草をチェックしながら遊べるアナログゲーム。
やっているうちに「この人はこういう癖があるんだな……」「こんなにワルいヤツだったなんて!」と
知らない一面が見えることも多い。
ゲームとしての楽しさとは別に、コミュニケーションの楽しさもそこにはあった。

 

一緒にいても別々にスマホをいじっている……なんてことも多い昨今、
アナログゲームは顔を見ながら一緒に遊べる貴重なチャンス。
家庭でも、友人同士でも、恋人同士でも
アナログゲームでより親睦を深めてみては!?

 

『キウイゲームズ』
http://kiwigames.jp/
営業時間:平日13:00~21:30/土日祝10:30~21:30
定休日:火曜日・水曜日
レンタルゲーム:30分/250円~

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