現地情報のネタ切れとか言わないでください。
またしてもコラムです。今回はワタクシメの裏の顔(?)で経験した話をば。
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ワタクシメ、バンコク在住時は人から頼まれ日本語教師をしていました。
いちおう■、◆、資格を持っていたんですね。
で、日本語を勉強するタイ人です。
ええ、多いです。
日本食がちょっとしたブームだったように日本語もブームだったのでしょうかねぇ…。
2年くらい教えていました。
日本語を勉強する人のタイプは2つに分かれます。
1.日本語はまったく話せないが興味のある人(知り合いに日本人がいる)
2.日本語に接する環境が身近にあるが話せない人(知り合いに日本人がいる)
教えるとき厄介なのが2のタイプです。
だいたいこういう生徒は夜の蝶…、いえ、夜の世界の人たちが多いのですが
(もちろん違う人もいます)
話し言葉で日本語を覚えているので日本語教育で最初に教える『です』『ます』調でつまづきます。
そうです、基本中の基本からつまづくのです。
どんなに教えても覚えない。しまいには、
『センセー ノ ニホンゴ ツカエナイ ネ』
とまで!! ナニーーーーー!
丁寧な言葉と話し言葉の違いを説明します。
しかし一向に覚える気配がない。
大体こういう生徒は次のレベルには進みません。
最後の最後までタメ語のままです。
『センセー アリガトーネ! ジャーネ!』
年下の生徒からタメ語。
ま、いいですけど。
あ、あと、こんなことがありました。
レベルが進むと漢字の勉強も始まるのですが、
『山』の音読み「サン」を教えているとき、一人の生徒が目をキラキラさせながら、
『先生! 日本人の名前につく「さん」は「山」を使うのですね!』
そう言ってきました。
要するに、
例:佐藤さん → 『佐藤山』 / 田中さん → 『田中山』
と、変換されていたようです。
なんて賢くて可愛らしい発想なんだ!
日本一の山『富士山』は「富士さん」って感じ?w
ほかにもおもしろエピソードたくさんありました。
無理やり頼まれ始めた日本語教師ですが気づけば一般タイ人を知る一番の良い機会でした。
案外住み始めるとバンコクなど特に在住日本人が多いのでタイ人と接する機会ってないんです。
『おはようございます』も知らず、
ひらがなもカタカナも漢字も書けなかった生徒が授業の最後の日に
知っている単語を使って感謝の気持ちを表してくれたりするととっても嬉しかったものです。涙ダーーーッ。
ワタクシメが教えた生徒くんたちは元気でやっているかしら?
ワタクシメが教えた日本語を覚えているかしら?
また、タイでなら日本語を教えてみたいかも、と、うっすら思うワタクシメでした。
っていうか、日本、寒すぎです。暖かいタイへ行きたい……。
ワタクシメプロフィール:
02年~06年までロングバケーションをバンコクで過ごす。
今思えば毎日毎日お祭り騒ぎでした(笑)。帰国してだいぶ経つので
バンコク時代の記憶が薄れていくのが悲しい今日この頃です。