長崎県に生まれ、看板店、ちり紙交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳で漫画家になった蛭子能収(67)。これまで人から相談を受けたことは皆無だったという彼が、本誌読者からの相談に答える!
【Q】「わが家の子どもたちは、野菜が大嫌いです。なんとか食べさせようと苦労しています。蛭子さんは、好き嫌いをどう克服しましたか?また、お子さんたちにはどうしていましたか?」(ヨッシーさん・32・専業主婦・長野県)
【A】「子どもに嫌いなモノを食べさせる人は親失格」(蛭子能収)
軽度認知症の治療で、医者が「青魚がいいから食べろ」と言われているんですが、あんなものを食べるくらいなら……と思うくらい。ですから、俺はまったく好き嫌いを克服していませんよ。魚は小さい時からダメでした。骨があったり、ウロコがあったりして、すごく面倒ですよね。
俺の実家は漁師だったから、食卓には、煮魚や焼き魚がよく出ていました。けれども、一度もおいしいと思ったことがありません。嫌いというよりも、当時は、母が作るカレーライスがすごく好きだったんですが、それ以外は好きじゃない、という感覚です。
よその家で食べるカレーも大嫌いでした。おいしくないとかではなく、他人が作ったり、人が箸をつけたものが当時から苦手だったんです。「よっちゃん、好きだものね」と、遊びに行った友だちのお母さんがカレーを出してくれることがありましたが、何度も戻しそうになりながら無理して食べるほど。すごく迷惑でした。
子どもに嫌いなモノを食べさせるなど、親として失格です。俺は息子や娘に、無理やり嫌いなモノを食べさせたことはありません……というよりも、なにが好きな料理かさえ知りませんでした。
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