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還暦を迎える来年、大きなコンサートを予定しているのですが、暦を見たら「仏滅」とか「赤口」とかで、あまりいい日が出てきません。そこで占いをやっている友人に相談をしてみたら「え? 辻ちゃん、そういうの信じる方?」と意外がられました。

 

いえ、占いとか風水とか占星術とか実はあまり信じてはおりません。それには理由があるのです。実は離婚した’14年、私にとっては「最高の1年」になるはずでした。名前は言えませんが、超有名な占い師の先生方がこぞって「五黄土星の辻仁成、’14年は彼の人生の中で最高の1年となる。思ったこと、計画したことがすべて実現し、その後その勢いは晩年まで続く」と’13年の後半に太鼓判。少なくとも3人の大先生の発言を確認した私は、当然、すごい年になると思うじゃないですか?

 

ところが、年明けと同時に、最高の年どころか、青天の霹靂の離婚!「大丈夫、あの先生たちが最高の1年になると言ったのだから」と自分を慰め続けますが叶いませんでした。その後は皆さんご存知の通り、身も心も生涯で最悪、ボロボロになった1年が待ち受けていたのです(笑)。それでも、来年のコンサートを成功させたいから、日程を決めるのに方角や運勢を懲りずに調べている私……。なぜなら、一世一代のコンサートにケチをつけられたくないからであり、また、不安を抱えずその日を迎えたいから、であります。信じる信じないとは別に、晴れ晴れと前進したいからこそ、占いなどに耳を傾けるのかもしれませんね。

 

そういえば、パリに移る直前、親しい占星術師さんに方角を見てもらったことがありました。雑誌連載で知り合った占星術師さん、とてもやさしい知的な方でした。「パリの方角へ行くなら東回りで行くしかありません。西はあなたにとって方角がよくない」とおっしゃられたのです。今となれば、それはかなり正しかったかもしれません。結局、アメリカ経由の西回りでフランスに入国したのです。だからかは分かりませんが、苦難の連続でした。散々な結果が続いたのは事実ですが、しかし、そこで息子が生まれています。フランスに行かなければ息子と出会うことができなかったのも事実。今の自分はこのフランスと息子がかけがえのない存在となっています。

 

「運命を変えるのは運勢ではない」というのが私の持論です。奥様は占い、信じますか?

 

さて、今日は身体にやさしくて美味しいカリフラワーのポタージュのレシピをご紹介します。

 

材料3〜4人分:カリフラワー500g、玉ねぎ1個、白ワイン大さじ2、水適量、固形チキンブイヨン2分の1個、ローリエ1枚、牛乳400㏄、生クリーム50㏄、カレー粉少々、塩・こしょう適量、パセリ(またはコリアンダー)大さじ2、オリーブオイル、ごま油各適量。

 

まず、カリフラワーは小房に分け、玉ねぎは千切りにしておきます。鍋にオリーブオイル大さじ1(分量外)をひき、玉ねぎを炒めます。玉ねぎがしんなりして透明になったらカリフラワーを加え、塩・こしょうをしながらよく炒めます。そこに白ワインを加え、フタをして少し蒸し焼きにします。しばらくしたらカリフラワーがひたひたになるまで水を入れ、さらにチキンブイヨンとローリエを加えて20分ほどコトコト煮ます。カリフラワーが軟らかくなってきたら牛乳、生クリームを加え、カレー粉や塩・こしょうで味つけし、細かく切ったパセリ(またはコリアンダー)を加えミキサーかハンドブレンダーでポタージュ状にします。もう一度鍋に戻し、最後にオリーブオイルとごま油を加えて味を調えれば完成。栄養満点、ヘルシーで美味しいですよ。

 

ボナペティ!

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