その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の“霊がよく見える”ピン芸人・シークエンスはやとも(27)。『ポップな心霊論』は、彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!
【僕が見つけたおばけ豆知識を紹介します】
怖い話や怪談に、よく幽霊の足音の描写がありますよね? 僕からすると、あれって全然怖くないんですよ。
だって、僕にとっての幽霊の怖さって、足音を立てて追いかけてくることじゃなくて、音もなく瞬間移動してくることなんです。見慣れている僕でさえ、急に消えたり現れたりすると、思わずびっくりしちゃいますから。
たぶん幽霊は「あそこに行きたい」って感じたら、次の瞬間にはそこに移動できるんだと思います。便利ですけど、生きてる実感がなくてつまんなさそうですよね。
それから、たとえば幽霊同士が協力して人を呪うみたいなこともないと思います。僕が見ている限り、幽霊同士はお互いの存在を認識できてないみたいなので。
だからこそ、生きてる人間と目が合ったりすると「この人、自分のこと見えてる!」って、めちゃくちゃ喜んで、付いて行っちゃうんだと思います。
それともうひとつ、これは先輩芸人がよく勘違いしていることですが、幽霊がその場にいるからってネタがスベることはありません。
そんなこと言ったら、幽霊が見えてる僕は、ずっとスベりまくることになっちゃいますよね……。
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光文社・女性自身編集部「ポップな心霊論」係まで!
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