話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今回は、上野・東京都美術館で開催中の「コートールド美術館展 魅惑の印象派」へ行ってきました。
■「コートールド美術館展 魅惑の印象派」東京都美術館企画展示室にて12月15日まで開催中。
コートールド美術館は、実業家でコレクターだったサミュエル・コートールドのコレクションをもとに設立された英・ロンドンにある美術館です。今回は同館が改修(’21年まで)に入ったこともあり、作品の貸し出しが可能となったため日本での展示会が実現したそう。
コートールドは印象派の作品をおもに収集していたので、今回展示される作品は、セザンヌ、モネ、ルノワール……と、美術に明るくない記者でも知っている印象派で有名な画家のものばかりです。なので、これまでどこかで目にしてきた名画が勢ぞろい!
展示されているのは、絵画、彫刻など約60点。作品の近くには、名画を読み解く鑑賞法などが記された大きなボードがあり、より多面的に作品を楽しむことができます。
たとえばルノワールの《桟敷席》。後ろにいる男性のモデルはルノワールの弟で、オペラグラスを観衆へ向けていることから観衆も「見られる」存在であった、というように。当時の文化や制作背景も知ることができて、へぇ、そうだったのかぁと発見の連続でした。
コートールド美術館は貸し出しをあまりしないため、今回はかなり貴重な機会。傑作たちをぜひその目で確かめて!
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