家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今回ご紹介するのは、ゲーテの古典『ファウスト』をモチーフにしたドラマ『悪魔がお前の名前を呼ぶ時』。悪魔に魂を売った人間の欲望と葛藤がスリリングに描かれ、秋の夜長におすすめの1作です。
■『悪魔がお前の名前を呼ぶ時』TSUTAYA先行でレンタル中。セルDVD-BOX1・9月2日発売。DVD-BOX2・10月2日発売。価格/各1万2,600円(税別)。発売元/「悪魔がお前の名前を呼ぶ時」パートナーズ。レンタル販売元/PLAN Kエンタテインメント。セル販売元/TCエンタテインメント
主人公のハ・リプは次々とヒット曲を生み出す天才作曲家。若くして富と名声を手にしましたが、実は大きな秘密を抱えています。
というのも、リプの本当の姿は50代後半の無名歌手ソ・ドンチョン。10年前、人生に絶望した彼は悪魔と契約を結び、魂と引き換えに成功と富、若さを手に入れた過去がありました。
ある日、彼のもとに10年間の契約の満了を告げる通知が届きますが、リプは簡単には悪魔に魂を差し出さないと意気込みます。
いっぽうで、リプは才能あふれるシンガー・ソングライターのキム・イギョンと出会い、自分が彼女のチャンスを奪っていたことを知ります。歌手としてイギョンを成功させようと奮闘しますが、悪魔から妨害されることに……。
スター俳優に姿を変えた悪魔がすごい音痴というコミカルな設定に、登場人物の過去と現在が絡み合うミステリアスな要素もたっぷり。さらに、リプやイギョンが歌う劇中歌は名曲ぞろいで、2人の優しい歌声が胸に染み入ります。
最初は軽い気持ちで見始めた記者も、人生の意味を描く物語の奥深さにガツンとやられました!
「女性自身」2020年9月8日 掲載