大反響の「ゆるゆる人生相談」を一挙108本収録した、世界一ゆるい自己啓発本『笑われる勇気』(光文社・900円+税)も発売中の“世界一ゆるい70代”となった蛭子能収さん(73)が、読者からの相談に答える!
昨年7月、蛭子さんは、『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京系)で、アルツハイマー病とレビー小体病を併発している初期の認知症であることを公表した。
【Q】「母は蛭子さんと同じ認知症で、いつも財布を隠しては『盗まれた!』と大騒ぎに。ボケる前とは違ってこんなにお金に意地汚ない人だとは思いませんでした。どうすればいいですか?」(カラフルマートさん・52・パート・千葉県)
【A】「オレがいろいろ忘れていくさまは、おもしろがりながら見てほしい」(蛭子能収)
あれ? オレは認知症でしたっけ?(マネージャー〈以下、マ〉「……無言」)そんなオレに相談しますかね?(マ「不安だからそんな行動するのでしょうね」)
不安ですか……。俺もべつに病気になりたくてなっているわけじゃないから、お母さんも同じだと思うんですよね。いろいろ忘れていくのは怖いですからね。まあ、「本性を見ちゃった!」とか、おもしろがりながら気持ちを和らげてあげたらどうですか?(マ「蛭子さん、珍しくいいこと言っていますね」)
でも不安になるのは、そんなに悪いことばかりではありませんよ。この前、競艇に行ったんですが、最初のレースで、1着1号艇、2着6号艇を予想しましたが胸騒ぎがして、舟券を買う直前に2号艇も押さえておいたら、それが来て100円が1万8,630円になる万舟に! すごくうれしかったです。
でも、勝ったお金がなくなったんですよね、もしかして盗まれた?(マ「その後のレースで全部負けたんですよ!」)あそっか!
「女性自身」2021年2月16日号 掲載