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家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今週は、日米の俳優で描かれる第二次世界大戦を題材にした映画『ミッドウェイ』を紹介します。

 

■『ミッドウェイ』Blu-ray&DVD3月12日発売。価格/Blu-ray6,380円、DVD4,180円(ともに税込み)。販売元/TCエンタテインメント

 

ハリウッドの破壊王と呼ばれるローランド・エメリッヒ監督といえば、これまでに『インデペンデンス・デイ』シリーズなどで地球や大都市をド派手に破壊してきました。

 

そんな監督が、SFではなく史実に基づいた、しかも第二次世界大戦を題材にした戦争映画を製作。エンタメ色が強い印象があるだけに、戦争をどう描くのだろうと思いながら見始めましたが、映像も音響も迫力がありすぎて、やはり戦争は二度とあってはならないという心境に改めてなりました。

 

激戦として知られるミッドウェイ海戦の3日間の全貌を再現している本作。冒頭から日本軍の真珠湾攻撃の様子が描かれ、大がかりなセットでの戦闘シーンは、死と背中合わせの状況がリアルすぎておののいてしまうほど。

 

この状況に身を置くのはとにかく耐えられない……と思わされます。しだいに、軍人らに復讐心、憎悪の念が芽生え、狂気を帯びていく様子も生々しいです。日本からは豊川悦司、浅野忠信、國村隼と渋い俳優陣が顔をそろえ、日本軍側の悲劇を演じています。

 

ネット上では「家のテレビやパソコンで見るにはもったいない迫力」といった内容の感想がいくつかありましたが、自宅で観賞してもその迫力は十分に伝わってきました。スペクタクル映画は娯楽だけでなく、教訓も授けることができる。それを証明する作品です。

 

「女性自身」2021年3月16日号 掲載

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